件のちょいハイソ系スーパーにはいつも浜名湖アサリが入荷している。他のスーパーはたいてい愛知県産か鹿児島あたりのものかな、意外に県内産が少ないのは漁獲量が少なく高価であるためかも知れない。
それでもこのスーパーが浜名湖産にこだわっているのはその品質と食味だろう、ここら辺が並みのお店と違うところなのであって、考え方としてはデパ地下に近いものがあるのだな。
前回の購入時よりやや小振りではあったけれど、ゲンキいっぱい潮吹きまくりで鮮度抜群なアサリは購入動機を熟慮する必要もなく、ただただ必然のお買い物となるわけだ。
そして暑い夏の間は塩味やペペロンチーノ系のパスタだけで過ごしてきた反動なのか、みょ〜にトマトソースが恋しくなるのも秋らしいではないか。ホールトマトのヅメカンはいつでもジッコーできるようにスタンバイさせてあるし、もう極力シンプルなソースに仕立て、このジツに美味そうなアサリの旨味を最大限に引き出す工夫をしたい…って、おっとそうだよ、前回のパスタは滑らかな舌触りがウリのBarillaだったけれど、今回はねえ思いっきりソースの旨味を吸わせたパスタにしたいじゃんね、つまりDeCeccoをチョイスするわけなのですな。
Carl Zeiss Jena Sonnar 3.5/135 @ SONY α7
アサリはいったん軽くワイン蒸しにしてトマトソースの完成に合わせてスタンバイさせておく。パスタがアルデンテに茹で上がるタイミングとアサリの旨味がたっぷり詰まった汁がトマトソースの濃度に調和してゆくタイミングをピタリと合わせるのはけっこー至難のワザなんだけど、まあそこはエロおやぢのスキルが解決してくれるでしょ、ってことで皿に盛ったらイタリアンパセリをトッピングすればオッケーなんですね。
あぁ、あぁ、ひたすら美味いというコトバしか出てこない。海の豊かな滋味とトマトの旨味酸味がこれほどに融和して唯一無二のものになるのだ。皿盛りしたときの完成度があまりに高くて、飾りにプラスしようと思っていたブラックオリーブの実を入れ忘れた…って失敗は忘れても罪になりませんね。
雨後の庭 其の弐
ムラサキシキブは窮屈な鉢植えから地面へ今年移植
本格テキに元気になるのは来年でしょう
それにしてもこの虫食い葉は可哀想ですな