■ ローストビーフのサラダプレート
かつて飲食関連のシゴトをしていたころ、その企業の創業者からローストビーフの作り方を教えてもらったことがありました。肉屋さんで購入してくるような中途ハンパな大きさの肉塊ではなく、巨大な枝肉から切り出した数キログラムもあるロースやサーロインの塊をスジなどの除去掃除に始まり下処理まで行うプロの流儀です。
香味野菜・香辛料はもちろん加熱プロセスの子細に至るところまでみっちりと…お陰様でかな~り美味しいローストビーフを自信を持って提供できるようになりました。
まあいろいろあってボクはその企業を去ることになりましたが、ロクなことのなかった社員生活の中で唯一誇れるスキルとして身についているものがローストビーフのレシピ&調理法であります。
いや~美味そうでやんすね…コレがそれですか?
残念ながらそうではありません、市販のローストビーフに甘んじております…。だってさあ、実際それの調理開始となるとメンドな支度が盛りだくさんでしてね、以前はお家でも時折作ったものでしたが、ガサツな肉体労働者に落ちぶれた今は疲れ果てて帰宅した後や、そうではない休日もなんだか疲労困憊倦怠感蓄積ズボラオーラ出しまくり何でもいいからお手軽ラクチンさっさと食わせろテキトー投げやりモードから抜け切れずにいるので、ついついお気楽な方向に走ってしまうのですな。
ローストビーフと云うと一般テキにはこうして冷やしたものをスライスして食すわけですけれども、英国風の小ジャレたビストロやレストランでは焼きあがった塊をそのまま軽く保温保管しておき、オーダー毎に厚く切り出して…そう、ステーキのようにね…客に提供するのですよ。
ちょっとカッコいいよね、英国貴族の紳士がお抱え料理人に作らせたこいつを大きなテーブルの中央で家族それぞれの皿に切り分けてゆく姿…あぁボクだってそーゆー時代もあったってもんです、今や哀しき…ってベツに後悔なんかしてませんからテメーを貶めるのはヤメにしましょうか。
今や時代は代わって一般のスーパーで販売されているローストビーフもかなり上質なものになりました。ただこちらはトナリ町ちょいハイソ系スーパーのものですからビーフも輸入モノではなく、県内産銘柄和牛で正式なランク付けがなされた一級品を用いたデリカテッセンであります。
もちろんサイコーに美味いし、こうして若干のテマヒマを伴いつつもサラダ仕立てのプレートにして食せばワインが止まらなくなるほど爆発テキ喜悦を得ることができるわけです、もう毎日でもいいから喰いてえ!と思うくらいであります。テメーで作ったわけでもないのにこんなイケちゃうなんて…とインモラルな快楽に浸るようでもあります。
だけどねえ、どんなに美味しくてもやっぱり… う~ん、愛する人のためなら " 昔執った杵柄 " ってのをぜひに…と思う昨今であります。そう!ヤる気になればオマエだって出来るんだよ!違うヤる気ばっかり出してないでさ。
■ 新たなフェイズ
新聞朝刊を取りに玄関先まで出ると美しい朝焼けが拡がっていた
同じ時刻でも未明の朝を迎えるようになり
しかも寒いくらいの気温
季節は新たなフェイズに突入している
たかみさん
朝焼け、夕焼け共に色も深くなってきました。この時期ならではの美しさ…忙しい朝でもつい見とれてしまいますよね。
以前に居住していた釧路は夕焼の美しい街でしたよ (^-^)