■ うにいくら丼
ウニとイクラはライバル関係でもなく特に仲が悪いわけではないけれど、ベツに友達でも親戚でもなく海の中ではほぼ無関係に暮らしているはずです。そんな二つをヒトの都合で同じドンブリにギュウギュウ詰めにして「あ~海の幸!」などと言っては美味い美味いとほおばるのは如何なものでしょうか。
常識テキに考えればウニはウニ、イクラはイクラと別々なドンブリで食す方が美味いに決まってます、そりゃ不味いってことは決して有り得ないことではありますが、それぞれの風味や旨味を尊重する上ではシツレイ極まりない行為かと思います。
それでは何でこんなことをしてしまうのかと言いますと、まあ単純に別々に喰うのがメンド臭いからでしょう。或いはヒトによっては金満っぽくてリッチさに溢れ、見栄えが良くてバエるとか云う下劣な感情に支配されているからなのでしょうな。あ、ボクですか?うふ、いちどこーゆのをやってみたかった…ってだけのハナシです。
バカでした、めっちゃ美味いんですけどバカでした。もう二度としません、ウニさんごめんなさい、イクラちゃん許して。
青森県の知人がクロネコ宅急便でビン詰めのイクラとウニを送ってくれたのがそのキッカケでありました。到着後開封した瞬間にこの駄文日記フォトのようなドンブリを想像しニマニマと頬をユルめたエロおやぢであります。
そういえば先日そのクロネコヤマトさんで珍妙な体験をしました。
ボクの前に並んでいたヲンナが受付カウンターに荷物を差し出し「ゆうパックでお願いします」と言ったのです。えっ?ココってクロネコヤマトだよね…と思いましたけれど、事の推移を見守りました。
すると受付のねーちゃんは「ゆうパックは郵便局さんでの扱いになりますから」と言ってその後のアクションをとらないでおりました。ボクは前にいるヲンナがどう切り返すか楽しみにしておりましたところ「それじゃあ追跡できるやつで」と言うわけです、こりゃ終わってるバカヲンナだなあと笑う感情よりも呆れてしまうわけです。
クロネコ宅急便ってのは追跡可は当たり前、今は配達時刻や場所の事後変更も出来る最も進化した宅配便なんですよ、そーゆーことをまるっきり無知に暮らしているヒトもいるんだなあ…と感心しました。ある意味ハッピーな人生を歩むヲンナであります。
しかし考えてもみれば配送料金は別にして宅配各社の荷物受付をどの会社の営業所でも扱えるようになる時代が来るかも知れないなあ、銀行のキャッシュコーナーが共同で稼働しているように。
ってことはバカヲンナだと思ったあの人物は一歩も二歩も先をゆくエライ人…なんてことはないでしょうけれど、まあ宅配各社が呉越同舟となる社会テキ仕組みはあり得ることかと思います。
ウニとイクラが同じ船(ドンブリ)に乗っていても呉越同舟とはなりませんけれど、とりあへず食すヒトを満足に導くという目的は達成されるのでありまして、それぞれのアイデンティティは担保されているわけです。
こうした珍味はまるで北海道の専売特許であるかのような扱いをするマスコミでありますが、どっこい青森をはじめとする東北各地にも素晴らしい海の幸が存在するのであります、あぁ美味いじゃないか。混載便に申し訳ないと思いつつ、やはり美味い美味いと喰ってしまうわけです。
思わぬ贈り物に相好崩しキモチにも油断が現れる食卓でありますが、そこは辛口の日本酒でビシッとシメるわけですよ。このお酒は哀愁のイナカ町にある四大酒蔵のひとつ富士正酒造さんの製品でありますが「げんこつ」というその名の通り、ナメてかかるとガツンとげんこつを喰らうようなチカラ強い辛口が楽しめるお酒であります。
近年ボクがお気に入りとしている日本酒のひと品でありまして「いちどやってみたかった」なんていーかげんなキモチで始めた丼ライフを「マジメにやらんかいっ!」と一喝してくれる地酒であります。
あぁ、いいものをいただきました。目も覚めました。
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たかみさん
ありそうでなかった「げんこつ」ってナマエ (´▽`*)アハハ
他県の酒造のようにハデなCMなど一切なし…このまんまその姿勢は貫いてほしい…。