■ チャーシュー麺
トラディショナルに向き合う
RTS(*1)患者の常として日々切らさずにラーメンをストックしておく習慣があります。尤もスープを作って麺を入れるだけと云うわけにもゆかず、やはり数種類の具材にも神経を払わなくてはなりません。
齢を重ねたエロおやぢと致しましては、流行りのコテギト系や丼テンコ盛りの具材などは敬遠し、毎度変わらないじゃんといった誹りをものともせずにコンサバティブかつオーセンティックな路線を踏襲するのであります。
*1:ラーメン食べたいシンドローム
そう、そこに必要なのはニッポンのラーメン界で昔から引き継がれ愛されてきたシンプルな具なのであります。チャーシュー、支那竹、鳴門巻、茹で青菜、板海苔、薬味の葱、あれば茹で玉子…こういった麗しき食材たちがその彩りとして輝きを添えるのであります。此れぞ如何にも…といったトラディショナルなラーメン、我が国の食文化に於ける至宝ですな。
もちろん時折ムショーに食べたくなる『チャーシュー麺』という一杯の場合、そうしたフツーのラーメンに数枚のチャーシューを追加してゴーカ版とするケースもありますが、ここは潔く引き算の美学で勝負することもあるのです。
つまり鳴門巻や青菜そして茹で玉子といったレギュラーメンバーにはベンチ待機を命じ、一発必勝のフォーメーションで勝利をもぎ取らんとするわけですよ。チャーシューとネギだけという極端なシフトもありますが、支那竹くらいは心の支えとして寄り添っても構わないと思います。
どうだい、サイコーだろ?
トラディショナルに向き合う姿勢として此れ以上のものはないと信じております。