鯵の開き

鯵の開き

名産地・沼津の伝統技術

奈良時代あたりから作られるようになった魚の干物ですが、本県の沼津市がその生産地として名を成したのが江戸末期です。そして現在のように大量生産され名実ともに日本イチとなるのは戦後のことで、今や全国の生産量の4割以上を誇る名産地でもあります。
真鯵の水揚げ量は長崎県が一位ですが、その加工品である開きが何故に沼津なのか…と言いますと、東海道を軸とした首都圏へのアクセスの有利さ、水の豊富なこと、温暖な気候と晴天率の高さなどが挙げられるでしょう。

CUP NOODLE エビまみれ

そして鯵の開きとは全くカンケーのないカップヌードルなんぞを食しながら、アレコレとその他の理由も考えてみる昼どきなのです。「謎肉まみれ」よりコッチの「エビまみれ」のほうがいいなあ…などと寄り道ばかりの脱線思索タイムですね、元へ。

近海での養殖事業が盛んだったこと、また開き干しを作る時の塩水濃度と秘伝の成分ノウハウが伊豆七島の干物造りからもたらされた部分もあるでしょうし、国内外の漁業資源のインポートに必要な港湾が整備されていたという産業構造テキ要因も見逃せません。
いづれにせよ高い技術と伝統のワザが江戸時代からずっと受け継がれ、今日に至っているわけです。
う~ん、確かに沼津の干物って美味しいんだよなあ…過去に何度か知人友人に差し上げたことがありましたけれど、誰もが絶賛する上質さなのであります。

鯵の開き   LZOS INDUSTAR-61L/Z-MC 50mm F2.8  SONY α7

エロおやぢの居住地は沼津に近い県東部ですから、スーパーなどで販売されている干物の殆どはもちろん沼津加工の製品で、名もなきメーカーもあればブランド化してそのステータスを誇る品もあってアイテムのグレードや種類は豊富です。
今回は四代続く老舗の品で、日本海で水揚げされた真鯵を沼津の工場で加工したものです。あぁやはり美味しいですね、冷凍技術が発達した現在でもその旨味を引き出すための漬け汁にはヒミツの成分があるらしく、甘塩でもなければショッパいわけでもない…本当にいい塩梅と旨味なのであります。
一番美味しいのは旅館の朝食で出されるような掌サイズの真鯵なのですけれど、例の相棒の肴としてドカンと喰うにはある程度のサイズも必要でしてね、ふんわり肉厚な真鯵の身肉をガバっと頬張ったり、骨まわりをホジホジしながら食す快感は何物にも代え難いものと感じます。
ニクもいいけどやっぱりニッポン人はサカナだよなあ。プリン体?知ったこっちゃねえよ。
 
 

 
 
 
 

如月 雨の庭風景  きくらげ物語 そしてクリスマスローズ


きくらげ物語
笑わないで下さいな…今笑ったでしょ
また楓の洞に出てきちゃったんですよ
いや~食べる気は全くないんですけどねぇ

如月 雨の庭風景 楓にキクラゲ   SONY XPERIA 5



開花が遅れていたクリスマスローズ
ここにきてようやくそのシャイな姿を見られるようになりました
地植えのものも鉢植えのものも
たくさん花芽を抱えております

如月 雨の庭風景 クリスマスローズ   OLYMPUS FTL F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 (M42)  SONY α7