夏ブリとカツヲのヅケ山かけ

夏ブリとカツヲのヅケ山かけ

ジャンプアップしたかのような妙技

ヅケにしたお魚を山かけにして食べたくなり、スーパーの鮮魚コーナーに向かいます。無難なセンでは鮪ってところですが、そこは偏屈者の常套手段を振りかざしベツの魚種を目で漁るわけです。
へへっ、ありますねえ…ブリですよ。冬が旬ということは承知しておりますけれど、近年は愛媛県などで真夏に出荷できるように調整飼育するブリを養殖しておりましてね、これがまたけっこー美味いんです。ひと昔前の養殖ブリは抗生物質たっぷりのネロネロ脂がイヤミな感じで好きになれなかったけれど、これは天然モノに近い食味でなかなかに優秀なのですよ。

真澄 MASUMI SAKE

そしてちょっと薄く切り過ぎな感じのカツオも鮮度だけはヨサゲだったので一緒にカゴに入れます。いつもの自家製ヅケだれに漬け込むこと30分、いいアメ色に染まった夏ブリと、ヘモグロビンの赤に深みを増したカツヲが長芋スリスリに載せられるのを待っています。まあそう慌てなさんな、薬味を準備したり板海苔を刻んだりとけっこー忙しいんだぜ。
前回の山かけの時にも記述したことかもしれませんが、ネバリの強い自然薯を除き大和芋や長芋の場合は、大根や人参のツマを作る時に使う " 千切りスライサー " を使っておろすと非常に美味しいものが出来ます。普通のおろし金の時に比べ、適度なネバリを伴った細切りとなっていて、ダラダラ感がありません、ぜひいちどお試し下さることを希望します。

夏ブリとカツヲのヅケ山かけ   MIRANDA AUTO MIRANDA 50mm F1.4 ( 8-Elements )  SONY α7

あぁジツにいい感じに美味いです、安いお刺身が高級和食店並みの美味しさにジャンプアップしたかのような妙技です。こうした肴に舌鼓を打ちながら、ぐびり飲る日本酒も堪らないものですよね。今回は信州諏訪の宮坂醸造さんが醸す「真澄」、スイスのインターナショナルエアラインで機内食に正式に採用されているものを入手しました。
江戸切子に使われるような藍色のボトルが美しく、またその清冽でピュアなお味のお酒は四季を問わずに楽しめる日本酒かと思います。お酒のグレードとしてはそう上のものではありませんけれど、キレと旨味が上手くバランスされた傑作です。
 
 

 
 
 
 

葉月の庭風景  リコリス


今月の25日に花芽が出てきて以来毎日撮影しました
Upper L=August 25. R=August 26. 
Lower L=August 27. R=August 28.
撮影記録ってより早く咲かないかとわくわくで

リコリス 2024

 
 


例年よりひと月近く遅れた昨年
今年はそれからまだ後になってようやく出てきたリコリス
先端を彩るアイシャドウのようなブルーが美しい
でもせっかく開いたのに台風接近の大雨が...

葉月の庭風景 雨上がりのリコリス   Carl Zeiss Batis 2/40 CF  SONY α7RM5