タコのカルパッチョ

一昨日の冷凍庫探索で見つけてしまったタコの足。しかも茹でタコではなく生、せっかくだからさ…とドレッシングソースを真剣に作り始めたボクなのである。

ソフトフリーズのドロワに移し、切りやすくしておいた。肉や魚介などは完全に解凍してしまうとグニャグニャになって、とても薄切りすることなど不可能になってしまうのでこうした技術は大変に助かる。一昔前ならば凍結の硬さに四苦八苦しながら切るか、またはちょっと油断して解凍し過ぎてしまい泣きを見るハメになっていた。
もっとも最近は電子レンジの性能もスゴくなっていて同様の効果のある機能がついているが、思い通りに食材の状態をコントロールできるようになった割には、まだその恩恵を充分に使い切っていないような気もする。
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基本テキにはフレンチドレッシングをベースにしているが、ワインヴィネガーの代わりにレモン果汁を使用している点が違う。ストレートに使うと酸味がキツすぎてちょっと閉口してしまうが、トマトのコンカッセが都合よく中和してくれて嬉しい。香辛料はブラックペッパーの粗挽きとガーリックのアッシェで、ボケがちな魚介のカルパッチョの味に強いアンカーを打ちこむカタチだ。
食べ始めてハタと気付いたのは「白ワインを用意しておくべきだった…」という哀しい現実だったのね。以前は赤白どちらのワインも常にストックしてあったのに、近頃は酒屋に行っても赤ばかりに気を取られて忘れがちな白ワインなのである。
これからの時節その登場が待たれる機会も多くなるので次回の酒屋行きの際は忘れずに…って、きっとまた忘れてるんだろうなぁ。