鶏の山椒焼重

簡単に言ってしまえば“ヤキトリ”であるが、ソコは色々なレシピも存在するので一筋縄ではいかないのだ。
塩だけで調味する焼鳥も美味い。ただ相棒が酒ではなくゴハンの場合は甘辛いタレに分があるような気がする。


生姜や唐辛子を加えた甘辛いタレに漬けこんでおき、小麦粉あるいは片栗粉をはたいてフライパンなどの鉄板で焼く“鍬(くわ)焼”と云うのもよくやるテで、バリッと香ばしい皮と鶏の脂が一体化した甘辛味がたまらないオカズとなる。料理屋によっては熱した鉄板に乗せて提供してくれるところもあって、友人のミクシイ日記でホンモノの鍬に似せた鉄板に乗っていた写真を拝見して「ウ〜ム、コレはイイ感じ♪」とパブロフのイヌ状態で酒が呑みたくなった記憶がある。
さて今回は家庭で出来るお手軽料理なのにお味はチョ〜一流料亭弁当のような仕上がりになるひと品を紹介しよう。
準備する食材はごくフツーのブロイラー、市販の“スキヤキ割下”、山椒粉、一味唐辛子…コレだけである。おサイフにヨユーがある方は銘柄鶏を使用すればもっとエクセレントなお味が保障される。
すき焼きの割り下は浅草今半のモノでなければならない…というのはウソで、エバラだろうがヤマサや日本食研だろうがテキトーな商品を選択すればよい。ボウルに鶏モモ肉一枚あたり36mlほどの割下を入れ山椒粉を小さじ1/2程度、一味唐辛子はさらにその1/4ほどの量を振り入れ、鶏肉をモミモミうっふ〜ん♪と漬けこんでやるだけだ。ときどき返してやりながら皮と身肉へ均等にタレがシミるようにし、20〜30分もすればネットリ「早くキテぇ♪」状態にコーフンして…違う、アメ色になってくるので予熱しておいたオーヴンに入れて焼き始めよう。
240℃・約15分で焼上がるのでアツアツのうちに切り分けてゴハンに乗せてしまおう。天板に流れ出たタレと鶏脂の混合液体は美味しさのエッセンスなのでうな重のタレのようにゴハンにかけてしまうのが正解だ。
香辛料はお好みで調整すればよく、要は入ってさえいればかなりいーかげんに作っても一流の味になるのね。
作りたてはもちろんサイコーっ!と叫びたくなるほど美味しいが、冷めても相当旨く肉も柔らかさを失わないのでお弁当にはうってつけの料理レシピだろう。




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Sora
白いチョークで落書きしたみたいな雲…



Afternoon, January 18. 2010.