（227）横浜大飯店専務の『厨房まかないカレー』

横浜の中華街には何度もアシを運んでいるけれど横浜大飯店さんには申し訳ないが一度も行ったことがない。

決して避けているとか嫌っているワケではなく、たまたま友人と誘い合わせると「アソコの〇〇が食いたいよな〜」とか「××ならアノ店でしょ」みたいに別の料理店が次々に登場してしまうのでお伺いするチャンスがないだけなのよ。結構な名店だからね、一度は行ってみたいんですけど〜などとグズグズ考えているところに件のお店のレトルトカレーが現れたのである。
専務の…とか厨房まかない…なんて一般人民が垣間見ることのない部分を曝け出しては有り難み倍増する商法にはちいと抵抗を感じなくもないけれど、まあ美味けりゃソレもよしといういーかげんなエロおやぢである。
せっかく中華街出身のカレーなんだから、トリマキもソレっぽくしないとつまらないじゃん…てことで、冷凍焼売（これは同地区ライバル店ブランド）を蒸し蒸し、スープに酸辣かき玉をテキトーに作って並べた。
食してみると意外にアッサリというか、すんごく悪い言い方をすると給食のカレールウ牛肉タマネギたっぷり版、善意の受け取りかたをすれば中華風牛丼のカレー味みたいな感覚である。あっ美味しいんですよ、給食のカレーみたいに中途ハンパな味ではなくってしっかりとした香りと旨味が中心にキリッと通ってますからね。

そして添付の“具入りラー油”をいよいよトッピングしてその美味しさに華を添えようではないか…ってね〜、情けないハナシなんですけどカミングアウトすると「入れるの忘れてましたっ！」ごめんなさい専務！
なんで忘れたんだろ…って今になって思うんだけど、そーゆープラスアルファがなくても美味しく食べられたからかなあ、そうだよ本体だけで充分満足する美味しさだったんだからいんでないの？ってジブンを慰めたい。
あぁでもやっぱり試してみたかったなあ…うん、もう一度買ってくればいいのさコレ。幸いなことに哀愁のイナカ町の某スーパーでこいつに出会ったんだからね、まだワゴンセールに間に合うかもしれないし。てさ、行ったら行ったでベツのカレーに目を奪われてすっかりそのことを忘れてるジブンを充分予測できるんですけど…

◆中華街横浜大飯店
http://www.yokohamadaihanten.com/

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