■ 長芋ステーキ
昨年末に青森の知人から名産の長芋が送られてきました。有難い、ジツに有難い。
シゴトの忙しさも手伝って肉体疲労が蓄積していたので、まさに渡りに船といったところでした。もちろんエロおやぢの居住する静岡にも山芋はありますが、こうした長芋ではなく自然薯系のものがほとんどで…つまりけっこー高価なんですね、ボンビな肉体労働者にはカンタンに手出しできない敷居の高さがあるわけですよ。
早速いただくことにしましたが、いつもと一緒でスリおろしや短冊カットでは能無し野郎なのでありまして、ここはファイトイッパツ『長芋ステーキ』ってのにチャレンジしてスタミナ補給だけでなくヴィジュアルの保養にも努めてみるのです。
ホットプレートに胡麻油を敷き、そこで長い板状にカットした長芋をじゅ~っと焼き蒸しするわけです。程よく温まったところにお醤油に酒・味醂などを加えた和風なステーキたれをジャジャっとかけ回し調味するのですよ。
仕上げにカツヲ節と刻みネギ…あ~もうわざわざ申し上げなくても美味しいのは判りますよね?
■ 鰊(ニシン)の飯寿司とヅケ鮪山かけ
同時に送られてきたものは鰊(ニシン)の飯寿司であります。
北海道や東北地方で昔から食べられている近海魚の保存食、こいつは極上の酒の肴でしてね、そんじょソコラのデパ地下なんぞでは絶対に売っていないシロモノでしょう。
しかもかな~り発酵が進行していてマニアックなお味…食べ慣れない方では即パスの感想が漏れるに違いありませんが、北海道での生活が長かった当家に於きましては大いに歓迎される伝統食であります。
美味い、感動ものです。母上もたいそう喜んで完食してしまうのです。
もちろん長芋はステーキだけで食べ尽くせるわけもなく、定番の「山かけ」でもいただきました。
今回は皮をむかずにそのままスリおろして食してみるのですが、鮮度がたいへんよろしい長芋なので皮がその白い身肉の滑らかさを損なうこともなく、たいへん美味しくいただきました。若干ですが風味も増したような気もします。
こうした料理には日本酒が欠かせませんよね、エロおやぢが住む哀愁のイナカ町にも優秀な地酒が在りますが、比較的よくいただく他県のお酒としては灘のものが気に入っております。
メジャーなブランドではありますが、割とどのスーパーでも扱っていてお値段もリーズナブル、お味も上等…ってことで菊正宗のたる酒であります。ほのかに漂う杉樽の香り、冷やでキュッとクチを洗うのがサイコー、なかなかにヤメられない快感であります。
たかみさん
以前からいちどやってみたいと思っていたレシピであります…
こんなふうに大量をテにしないと実現できないわけでして、積年の願いが叶ったことに感謝しております。