■ 今や博多の名物に
言わずと知れた博多名物「辛子明太子」でありますが、その派生商品或いは応用編とでもすべき『いわし明太子』なるものが大好きです。ある時これを知って…出典は著名な作家の随筆か何かだったと記憶していますが…あちこち走り回っては探し出し、ようやく見つけてはヨロコビ勇んで食したものでした。登場したのは1980年代と後発組ではありますが、今や本家の辛子明太子に並びすっかり博多の名物となった『いわし明太子』なのであります。
非常に美味しい食べ物でしてね、イマドキ風に申し上げるならば「ちょっとこれ考えたヒトって神!」などとするのでしょうか、まあ何でもカンでも " 神〇〇 " にしたがる傾向ってのはあまりにもボキャブラリが貧困だし如何なものかと…ってまた脱線ですよ、元へ。
先日ふとその『いわし明太子』を思い出しましてね、またまた探し回ったわけです。これがまたなかなか見つからないんです、きっとデパ地下などに行けばスグに目的達成となるのでしょうけれど、某事由で今は遠方への外出が儘ならないエロおやぢには馳走の実現は不可能なのか…と諦めかけたその時!あったんです、ごく近所に開店したちょいハイソ系の「KOマート」さんにね、いや~有難いじゃありませんか。
先日の『鯖の麹漬』と同様に真空パック冷凍になっており、ご家庭に於きましては恣意的な運用が可能、賞味期限に囚われることなくその美味しさを堪能できるのは嬉しい限りであります。
そっと解凍しておき、アルミフォイルを敷いた焼魚ロースターでその時を待つだけです。僅か10分ほどで極上の酒肴の出来上がり、こいつはゴハンのお供じゃなくてやっぱり日本酒の相棒がふさわしいのだな。美味いですよ、ふんわり柔らかで脂のりバツグンな鰯の身肉に包まれた " たっぷりの辛子明太子 "、ぷちぷちと弾ける海の滋味と豊潤な香り…あ~堪んねえ。いただきながらも「次はいつにする?」と自問するのは卑しい翔子…違う!卑しい証拠だろうか。