タコぶつと鮪ヅケの山かけ

タコぶつと鮪ヅケの山かけ

ズルっと夏らしいひと品に

色ツヤもよく鮮度のよさそうなトンボ鮪(ビンナガマグロ)のサクがあったので即カゴに入れました。へへっ、こいつは大和芋も一緒に買って「山かけ」にして喰うのがサイコーなんだぜ…とその足で野菜コーナーに向かいます。でもね、ちょっと鮪のサクは小振りかなあ…輸入モノだけど茹でタコの足も廉売してるから一緒に盛り合わせちゃえ、と再び鮮魚コーナーへ。テメーの好きなことなら足取りも軽いエロおやぢであります。

ジツはそのスーパーに向かう前にいつもの農民市場にも行きました。やはりヤサイ類は農家が直販するそのマーケットが一番鮮度もよくて安いわけで、そこで買えなかったものだけをスーパーで補うという、ちょっとメンドなことをしています。
この日はトウモロコシを購入しました。ヒゲの柔軟性やツヤもよくピンとしていて明白な朝採りであることが判ります。今年はこれで三度目となるトウモロコシですが、新しいメソッドで楽勝に処理できるのが嬉しいのですよ。

朝採りトウモロコシのスチーム準備

世の中は電子レンジを用いた調理が普及し始めているトウモロコシですが、脳ミソが硬化し始めているエロおやぢと致しましてはどうしても旧来の蒸し器による調理の方が美味しく感じられるのです。いえいえ、電子レンジ調理にケチをつけようってんじゃありませんから、ただコチラが気に入ってるだけなんですよ。
蒸し器に湯を沸かし始めたら、キッチン鋏でヒゲと軸をバチバチっと切り落とします。外側の硬い皮だけ剥いて実の上に数枚の皮が残るようにします。そして湯がブンブンに湧いたらスチーム胴をセットして25分程度蒸しますが、終了したら胴を鍋から外し蓋をしたまま冷まします。外皮ごと蒸しあげてあるので皮剥きもラクです、頭のほうをつまんでまとめて下に引けばドバっとまとめて皮が剥け、カンタンに美しい黄色の実を露出させることが可能です。
また常温近くまで冷ましても実にシワが出来たりヤセてしまうことはありません、ふっくらツブツブの状態が見事に保持されていますよ、そして甘くて香りのよいコーンを楽しむことが出来ます。

タコぶつと鮪ヅケの山かけ   MIRANDA AUTO MIRANDA 50mm F1.4 ( 8-Elements )  SONY α7

さて肝心の「山かけ」です。トンボ鮪はいつもの如く自家製ヅケダレに30分程度漬けておきますし、タコは文字通りブツブツ切っておくだけです。いつもと違うのは大和芋をスリおろすのではなく、大根ツマなどに使う千切りスライサーを用いて細切りにしてやることです。
こうすると大和芋は適度に細かくなり、ネバリとろとろになる部分と細切りシャッキリ部分が見事に混じり合った状態となり、とても食べやすいのにしっかりネバっているといったズルい状態になるのですよ…駄洒落なんぞ言ってんじゃねえ!ってホントなんですから。

賀茂鶴 本醸爽快辛口

器の端から順に少しづつ取り上げて食すのも佳し、全てをイッキにグワッとかき混ぜてワサビ醤油でズルズルっと掻き込むように食すのも一興、あとはお好きなように召し上がって下さいな、もうどう喰おうがめっちゃ美味いことは判ってますから。
相棒は広島の銘酒ですね、何処にでも売っているメジャーなブランドですが、哀愁のイナカ町のお酒と似たお味なので気に入っております。これからの季節なら同ブランドの生冷酒もあるのでそちらもいいかな~と思っております。
肴もお酒も夏らしいひと品、いいものですよね。



 
 
 
 

文月の庭風景  蝉たちの痕跡


またまた雨上がりのワンシーン
フェンネルの枝に蝉の抜け殻が重なってます
珍しい光景ではありませんが
見かけるとなんとな~く微笑んでしまいます

文月の庭風景 蝉たちの痕跡   Carl Zeiss Batis 2/40 CF  SONY α7RV