鶏肉のハーブソルト焼

岩塩にハーブやスパイスをミックスしたこの調味料は、ずいぶんムカシに知人から教えてもらって以来愛用している。何にでもよく合うのでキチガイのように使ってしまう…という意味なのだろうが、スペルを良く見るとKrazyであり決してCrazyではないシャレなのだ。


鶏の“手羽中開き”にコレを振りかけネギをトッピングして食す肴にハマり、三日と空けずに狂い喰う夏もあった。しかし何の拍子かこのところすっかりご無沙汰で、特売の鶏腿肉や胸肉のミックスパックがテに入ったのがキッカケで「暫くぶりに使ってみようではないか」となったワケである。
ジャガイモやニンジンは予めスチームしておくと生焼けの不安から解放される。本当は生のうちから肉と一緒に焼いた方が美味しいにキマっているのだが、鶏肉とヤサイの焼きあがりタイミングは一致しにくくダッチオーヴン形式でないとビミョーに難しいのだな。

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スイッチをONにしたオーヴンからはほどなくしていい香りがしてくる。一番おいしい部分も決して逃さないシクミは、鶏肉から流れ出た脂がヤサイに吸われるように天板にお風呂嬢…参ったなぁ、この誤変換…お風呂状のアルミフォイルを敷いておくことだ。
鶏肉に振りかけたクレイジーソルトが脂と一緒に都合よく流れ出て、ちょうどバーニャカウダのようになってゆく。ヤサイには何の味付けを施さなくてもスチーム下処理をしてあるので吸い込みもよく、焼きあがる頃には意外に内まで味がジミ込んでいるのは有難い。
クレイジーソルトの成分は公開されているがその配合比率は企業ヒミツだろう。香りの主体はセロリやオレガノに違いない、胡椒やガーリックの香りにプラスしてこれらが活きているコトにより飽きのこないバランスを実現した手腕はスバラシいものだ。
淡白な鶏肉にプレーンな状態のクレイジーソルト味にするのは最もその良さを引き出してくれるが、肉の種類も選ばず豚や牛肉でも美味しいし他の料理の下ごしらえにも活躍する。あまり都合が良過ぎるので常時使用するとイヤになってしまいそうなのが怖いくらいだ。
今回は直前に振りかけて調理したが、厚みのある肉の場合は少し置くかモミ込むようにして使う方がいいかもしれない。


クレイジーソルトクラブ(日本緑茶センター株式会社)
http://www.jp-greentea.co.jp/krazy/krazysalt.html



Sora

6:44PM, August 10. 2009.