■ ホタテの時雨煮
若いころは佃煮の貝なんてドッチでもよかった。
いや、不味いと思っていたわけではありませんよ、食せばソレナリに美味いと思ったものだけれども、敢えてオカズとしてチョイスする気になることもなく、またテーブルに並べられていたとしても気紛れ程度にしか箸を出さなかったような気がします。
ところがですね、近年はアサリの時雨煮などを見つけると間違いなく購入してしまうようになりました。朝ゴハンの相棒としてサイコーなんですけれど、夜は夜で晩酌の肴に申し分のない存在なのですな。特にナゴヤや伊勢方面で展開されている老舗「貝新」さんの時雨煮が好みでしてね、ナゴヤ長期出張の折には必ず手土産として静岡に持ち帰ったほどなのであります。ちょっと高価なのでテメーへのご褒美テキ側面もありますけれど。
そんな時雨煮をホタテで作ってみました。う~ん、なんてゼイタクなんでしょう…お刺身や貝殻焼で食すことのできる鮮度と大きさのものを、甘辛醤油でこっくり煮込んで時雨煮なんぞにしてしまうなんて酔狂かとは思いますけれど、そこはまあ様々な事情がありましてそーゆー成り行きになってしまったのであります。
で、様々な事情ってナニ?
あ~ベツに隠すこともありませんから公開しちゃいますよ。そう、青森の知人が送ってくれたホタテですな…ガーリックバターで究極の貝殻焼を堪能したわけですが、枚数が多いので食べ切れないわけです。ね、どうせなら新鮮なうちに調理してしまいたいじゃありませんか…てなワケで時雨煮にしてしまうことを思いついてしまったのですよ、何かモンダイでもありますか?ないですよねえ…。
いやいや、美味いったらありゃしない!
貝柱の美味しさは言うにおよびませんが、まったりとしたワタの旨味やヒモの食感の楽しさ…あぁ思い出してみてもまた喰いたくなるってもんです。日本酒がイケすぎてヤバヤバでやんす。
デザートはその青森の知人がホタテに同梱してくれたケーキです。ナマエは「 Salt Raisin 」、塩漬けレーズンではなく甘いレーズンをフィーチャーした塩味クリームのケーキです。
こいつがまた堪らなく美味いんですよ、ちょっと食したことのない世界…巷の評判はそのお店の「アップルパイ」のほうがよいようなのですが、エロおやぢといたしましてはこの「ソルトレーズン」はガキには理解できないお味、ツウ好みの大人ケーキって感じでめっちゃ気に入りました。あぁまた喰いてえ…って思います。
◆相馬菓子舗
青森県十和田市西十一番町227
TEL=0176-23-4841
翌日の朝ゴハンは「玉子かけゴハン」であります。
うふ、フツーのお醤油ではなく件の時雨煮の煮汁をちょっと煮詰めたものを調味料として玉子にドッキングさせます。そりゃ美味いに決まってますよね、あ~シアワセ!
このアイデアはボンクラなエロおやぢが思いついたことではなく、アサリ時雨煮の煮汁が前述の「貝新」さんで " 時雨醤油 " みたいな名称で販売されておりましてね、確かそれにはTKGにどーぞ…みたいなことが書き添えられていた記憶があったからなんですよ。
あぁいけないことを想い出してしまったカンジがします。だってこれはなかなか再現できないレシピなんですから。
■ 師走の庭風景 楓の紅葉
昨日シゴト納めでありました
いつものことではありますけれどバタバタと年末に突入しますな
そんな中でも庭の楓が紅葉となって目を癒してくれてます
このマダラ模様…
シゴトは相変わらず理不尽でつまらないことばかりでありますが
世間はそんなことに関係なく例のビョーキが蔓延して混乱
でもプライベートではとびきり嬉しいことのあった今年
そんな混沌とした2020年を象徴するような風景であります
撮影したレンズは何度もこの駄文日記に登場しておりますが、SMENA 8M(若者向けのお手軽カメラ、通称スメハチ) という旧ソ連製フィルムカメラのレンズをテメーで摘出改造してデジタルカメラで使えるようにしたものです。
堪らないですねえ、このクセの強い描写!画像上部はトリミングしてカットしてますが、周辺はグルグルと渦を巻きますし、輪郭の強調された玉ボケは歪んで放射状に…。ホントは逆光のハレーションやゴーストもスゴかったんですが、掌で遮ってこの一枚の場合はスッキリと風景を映し込みました。
でも中心部は意外にキレ込みスルドい描写をしていたりして、オールドレンズらしい収差のオンパレードとの混和が愉しいレンズであります。今年の流れを象徴するこの庭風景に出逢ったときに「あっ、あのレンズの出番だ!」と真っ先に選んだものです。
たかみさん
この写りこそがオールドレンズの醍醐味ってものでしょう\(^o^)/
元はチープなプラスチック外装のソ連製フィルムカメラ(フォト左、ヤフオクで2000円くらいで落札した中古品)のレンズ構造部を取り出し、現在のデジカメに使えるようにマウントを改造しました。フォト右が装着した状態であります。
ある時はリアルに、そしてある時はドラマチックに…なかなかに侮れない描写の旧ソ連製光学工業製品であります。ずぶずぶにハマってるオールドレンズ沼の住民は、このテの話をしだすと時間を忘れます (´▽`*)アハハ