■ 奥ゆかしい甘さ
好きな果物はいくつもありますが、この時期にしか食すことのできない " 枇杷 " にココロを揺すぶられます。
国内では九州、特に長崎の枇杷が有名ですが関東では千葉県の「房州枇杷」も生産量全国二位と健闘しております。どちらも大粒の品種が主体…ってことは高価な贈答品用、ボンビなエロおやぢにはなかなか縁の無い果物かな。
ただ温暖な静岡県でも枇杷の栽培は盛んです。伊豆の西海岸や駿河湾奥の由比地区のものは哀愁のイナカ町でも販売されておりまして、大きくはありませんけれど比較的安価に入手できるところが有難いものなのですな。特に品種名はありませんが、いちおー他所に対抗して「駿州枇杷」なんて名付けてみました。
微かに感ずる青い香り、はんなりと奥ゆかしい甘さ…ハデなものは何も持ちあわせてはいないけれど、そっと静かにやってくる幸福。ゆっくりと皮を手で剥き、そのひんやりとした果肉をクチに含むと瑞々しい果汁がそっと細胞に染み入るように拡がる…あぁ、なんて美味しいの!
傷みやすく変色も早いので保存の厳しさがある…旬にしか味わえない果物らしさに満ちています。ジャムやピューレにコンポートなど加工品もあるけれど、それすらも拒むような品性に魅力を感じます。本当はもっともっと食べたいのだけれども、いち度か二度にしておくところがいいのかな…来年またね。
■ 庭風景 マーガレット
茎や葉は元気いっぱい育ったのに
なんだか肝心の花がちょっとサエないマーガレット
自然のチカラに為す術を知らないトーシローの哀しさ
それでも梅雨の合間の陽射しに目を細めては眺めるのです