『豚肉のキムチ炒め』

一泊二日の宿泊旅行代金が数十万円という高級寝台列車の登場はご存じかと思うけれど、先日そのニュースを視聴しながら強い違和感を覚えた事柄がある。それは世界文化遺産となっている山口県萩市松下村塾・八畳部屋を同列車の乗客に限り立ち入りを許可するというものだった。
それっておかしくありませんか?明治維新の起点とも言えるこの場所は、来訪者による劣化を防止するために外からしか見学できないような構造に整備されているのに“特別な御方”だけが入室しても構わないなんてスジが通らないでしょうが。一般の見学者とハチ合わせして苦情が発生した場合はどんな対応をするのだろうか、ボクなら絶対に怒りまくるだろうなあ「身分や階級にとらわれず塾生として受け入れた吉田松陰の精神に泥を塗るのかい!」ってね。観光協会の役員なんてどうせ天下り系バカ役人だろうから、強い立場の人間にはヘコヘコするくせに弱い庶民にはエバったり強硬な態度に出てくるんだろうけどな、う〜ん…なんか許せない。
てなわけで庶民のおサイフにも優しく、それでいてとっても深みのあるお味で満足させてくれる『豚肉のキムチ炒め』を食して、その納得ゆかない事柄の痛みを癒すのである。


Arsenal V.I.Lenine  HELIOS-81N 2/50  @ SONY α7

豚肉はカナダ産ポークの切り落し・¥98/100gの廉売品、キムチはちょっとハイソなものを併せたけれど今回のポイントはピーマンに尽きるだろうなあ。何せ当家の菜園で収穫したばかりの新鮮なやつさ、香りと旨味がぜ〜んぜん違うのよ。歯触りもパリパリと心地よく、柔らかな豚肉・辛みと酸味が効いたキムチの食感とのつながりが抜群で、もしかしたらニラよりも相性がいいかも知れない。
こーゆー思いつきテキ成功からはいろいろな料理のバリエーションが考えられるものなのであって、例えば「焼そば」にアレンジしてみようとか「春雨」でもいいんでないかい…みたいなアイデアが次々に浮かび上がってきて困るんだよねえ。まあこの料理は公明正大で誰にでも納得できるものだし、逆に高級寝台列車の食事には間違いなく登場しないところがまたヘソ曲がりでいいのである。




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セージの花の青紫は庭の草花の中でも異質な存在だ
やっぱり和の色じゃないんだよね
でもピーカンの日中でも
雨天曇天の空の下であっても
印象的な色域を保っているんだよ



SUPER-CANOMATIC LENS R 50mm F1.8
Canonの一眼レフ第一号機Canonflexを普及タイプの固定式ペンタプリズムにしたCanonflexRP、その標準レンズとしてセットになっていたものである。発売が1960年、ずいぶん年月は経てはいるけれどキズやカビの発生もなくキレイな良品を手に入れた…と云ってもRPボディーつきで¥1500なんだけどね。
こんなレンズを使うヒトは少ないらしく描写を評価する記事も少ない。そしてまあまあそこそこにいい写りはするけれど、コレといって際立つ特徴もない、といった評価をするヒトがいる程度である。

簡単な撮影をしてみると、やはり線の太い描写なので解像感はそう高く感じないけれど、周辺部の光量落ちや収差の影響で意外にドラマティックな画像が生まれているではないか。
そしてモノコート時代のレンズのお約束、逆光でのハレーションやゴーストの発生とコントラスト低下は甚大なのよね。だからと言って使えないワケじゃないし、そんな特性をうまく使えば興味深い映像も得られるんだな。


Canon Camera  SUPER-CANOMATIC LENS R 1.8/50  @ SONY α7