筑波山から霞ヶ浦へ

前日の雨模様とはうって変わり朝から心地よい風が吹く晴天だった。
筑波山へ行ってみよう…西の名山と呼ばれる富士山の麓に住んでいる身としては“東の名山である筑波山”も経験しなければハナシにならない。が、半分はガマグッズを品定めするコトも目的の一つだった、と正直に申し添えておこう。
常磐自動車道は最短の土浦北ICを越えて千代田石岡ICから筑波山を目指した。果樹園やのどかな風景がドライブの楽しさを盛り上げてくれるが、筑波の山に近付くと次第にタイトなコーナーや激しいアップダウンの道となり走り屋でもないのにナゼが血が騒いでしまう。


到着した筑波山ロープウェイつつじヶ丘駅の周辺には土産物屋やガマ神社などがあり予想通りガマグッズに溢れてはいるものの、名物がまの油を始め思ったより古典テキな置きモノやドコにでもあるスーベニーなどが主体で「もっとガマガマしていると思ったのに…」と云った印象か。やはり“がま祭り”のトキに来ないとダメなんだなぁ。
ココはサッサと見切りをつけてロープウェイで女体山頂を目指そうではないか、というコトで往復切符大人一人¥1070を購入する。



山道をアセ流して登頂するのも結構だがロープウェイからの眺めは素晴らしく、高所からの視点ならではの景色は他に代え難いものがある。紅葉の時期やトワイライトタイムなどもっとステキなお楽しみもあり、チャンスさえあれば何度訪れても飽きることはないかも知れない。
女体山駅から歩いて十数分の位置に山頂はあり木陰の涼しい坂道を少し上って行けば関東一円が一望できる景色が待っていた。う〜む、サスガ関東の名山と呼ばれるだけのコトはある。気象に恵まれれば南は霞ヶ浦、西は富士山から都心のビル群、北は日光連山、そして東は鹿島灘まで見渡せると云う稀に見る峰なのである。

しかしおバカであった。一番高い岩石の上にでも乗って360度のパノラマ写真でも押さえておくべきであったのに、なんとなく眺めてカンドーしているうちにすっかり忘れてしまっていたのだな。
しかしソレもそのハズで、南に見える霞ヶ浦を眺めながら「川魚料理でも楽しみながら蕎麦でも喰いたいなぁ…」などと邪念がふつふつと湧き上がってしまってきていて、もー景色どころではないのだよ。
下山してソフトクリームでノドを潤したり土産購入を済ませたボクは、つつじヶ丘レストハウスにあった“筑波地鶏親子丼”が気になって気になって仕方がなかったが、ソコはグッと堪えてモクテキのお店探しに再出発したのである
   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


今回は下調べ一切なしで出かけたので、もう行き当りバッタリの当てズッポである。途中で気になるお店もいくつか見かけたが引き返してまで入ってみようと云うキモチになる店ではなかった。
「土浦か霞ヶ浦周辺まで行けばナニかみつかるだろ〜」みたいにアヤフヤかつイーカゲンな行動ではあるものの、ネットやグルメ雑誌の情報に左右されないので意外にこうしたところからお宝的なものに出会うこともある。
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この『井嶋屋』さんもそうだった。通りがかりチラリと視界に入ってきた店構えに何かピン!と来るものがあり、すぐさまメガーヌを引き返し体勢にしてはお伺いしたお店なのである。
店員さんの接客は素晴らしいものであった。丁寧で親切な言葉がけと絶やさぬ笑顔…そしてソコにあるのは小さいながらもゆったりとした時間が流れるお座敷と窓外の風景…涼しい風がそよそよと運ばれてくる香とともに心地よさの極みとでも言ってよい。
お願いした“うな重”には霞ヶ浦名産である湖魚の佃煮や蓮根の煮物といった小鉢がつき、肝吸いとフルーツも添えられる。ゼイタクに肝の串焼もオプションで注文してしまった。
霞ヶ浦産の天然ウナギはこの日は入荷しておらずレギュラーの国内産だけだったが、丁寧にシゴトされた蒲焼きは香りと旨みをしっかり感じさせつつふわりと仕上がった絶品。ウナギにはチョイとうるさい静岡人もコチラのうな重はこれまでのベストスリー入りである!と堂々宣言しよう。



井嶋屋さんは元々は別の場所で川魚の佃煮や鰻の蒲焼を製造販売するお店で、美味しいお惣菜やお弁当で人気があったようだ。川海老を扱っているので釣り人がエサとして活エビを買いに来るようなフレンドリーなお店だったと聞く。そんな伝統が店員さんの接客に今でも息づいているのかも知れない。
今はこうしてリッパな霞ヶ浦名産品のお店として繁盛されており、特に“うなぎ佃煮”は全国レベルの大会で受賞歴もある逸品だという。う〜ん欲しいけど…ソレはちょっと高価で予算オーバーなのでボクは“ハゼの佃煮”と“ミックス釜揚げ”を購入してきた。佃煮はもちろんサイコーに美味しいが、ワカサギやシラウオそして小エビなどが混じった釜揚げは海の小魚とはまた違った味わいと香りでジツに楽しい。川魚特有のちょっと泥くさいようなテイストもビミョーに残っていてソコがまたイイのである。
ボーッと広がる霞ヶ浦の風景のように、心静かに落ち着くお味なのであった。





霞ヶ浦名産 井嶋屋
茨城県土浦市大岩田525-6
TEL=0120-03-6108 / 029-821-6108
FAX=029-821-7150
ACT=09:00→18:00(食事処は10:30→15:00)
水曜定休
  地図












今回ゲットした『筑波山かえるキユーピーちゃん』(右)











元ルーさん
おばんでした〜っ! 草刈りお疲れサマでしたーっ(o^∀^o)
ホントにバカ者でした…なんでそんなカンタンな事をしなかったんだろう!って。本人以上に皆さんがそう思っているかも知れません(笑)
出先で可愛らしいキユーピーちゃんがいると購入することにしています。各地で“ご当地キユーピー”みたいなものもたくさん出ていますがネット買いなどしてもマニアではないので意味がありませんから、行った土地でだけ買うというルールを自分で実践しています。もういくつかはたまりましたが、それぞれに思い出が蘇って楽しいものですね♪
キム三兄弟、それぞれみんな誰かに似ています〜(笑) 青空家はもともとアチラ系ですし(≧∇≦)b



dar-herさん
おはようございますっ!
キティはプラスチックな顔をしている(笑)のでヒコーキとのコラボはバッチリかもしれません。機関車トーマスと一緒ですよね。
キユーピーは食品との組み合わせが多いかな…ボクの持っている中で唯一違うのは寅さんの格好をした“柴又キユーピー”位のもんでしょうか。
折しも梅成さんが土浦の『ツェッペリンカレー』をアップしていて「ソコまで行っていたのに〜!」な、ちょっと口惜しいキモチでやんす。でも忘れていなくてもムリだっただろーなぁ(;´Д`)ノ