■ 黒カレイの煮付と法蓮草の磯辺巻
旬の二品を味わう
主に北海道で漁獲される「黒カレイ」は秋から春先にかけてが旬です。そして法蓮草は一年中どこかしかで出荷されてはいますが、この寒い時期の法蓮草は肉厚で甘みもたっぷり蓄えていて、これも正に旬のヤサイと言えますね。
今回はこの二つを調理してひと皿にまとめてみました。今ならドコのスーパーでも容易に手に入る食材なので、ぜひチャレンジしてみてください…ええ、もちろん日本酒がよく合いますし、ぬる燗などが最適なマッチングとなるでしょう。
法蓮草の磯辺巻はコドモのころにお弁当のオカズとしてよく母上が作ってくれたものです。正直言って当時はそんなにスキなものではありませんでしたが、マジメだった時代のエロおやぢは残さず食べておりました。
訊けばお別当のオカズなので茹でた法蓮草を醤油洗いしては固く絞り海苔で巻いていた…とのことで、今のように冷凍食品などはない時代ならではの手作りです、テマヒマもかかるのに一所懸命作ってくれたんだなあ…と有難い思いでいっぱいです。このように煮魚と盛り合わせる場合はそんな必要もなく、煮汁に浸して食せば極上の付け合せとなりますね…ラクなことばかりしてしょんないバカ息子だと思います。
あぁそれにしてもカレイの煮付って美味しいですね、母上の大好物なので恩返しのつもりで作っております。
