味噌ラーメン

味噌ラーメン

たまにはコンサバな味噌ラーメンも

このところ、やれ思い出の味だスタミナ系だのと少しヒネった『味噌ラーメン』ばかり作っては食していたような気がします。否それは決して悪いことではなく、気候がそうさせたりカラダが要求していたものなのでテメーとしては納得のゆくものであったのですが、穏やかな季節に移り変わりノーマルかつコンサバティブなものが突如として欲求されてくるものなのであります。

菊水 さっぽろ純連みそ

いつもの地元製麺メーカーさんの『味噌ラーメン』も充分に美味しいものですが、どうせいただくなら北海道の製麺メーカーさんの味が恋しくなりましてね、ドコのスーパーにも卸されている菊水さんの商品を購入してきました。かん水の効いた中太縮れ麺とコクのある味噌スープ…あぁコレがいいんですよ。
北海道に昔からある伝統スタイルがきっちり踏襲されたスタンダードです。具材はモヤシに支那竹そして叉焼と茹で玉子、薬味のネギは根深葱を使うことがお約束ですよ。添付のスープベースはとても分量が多く、袋の大きさから判断するとストレートつゆかとカン違いするくらいです。当然希釈率は低くなりますので、スープベースはラーメン丼の中で事前に袋ごと熱湯で温めておく方がヌルくならず美味しくいただけますよ。

味噌ラーメン   FUJI PHOTO FILM FUJINON 55mm F2.2 (M42)  SONY α7

スープをひとクチ啜って「あぁコレだよ、これこれ♪」とにんまりしている様子を想像して下さい。本当にココロの底から美味いと思える『味噌ラーメン』なんだな。
巷では近年 " 味玉 "(醤油味の味付け茹で玉子)なるものが流行りらしいけれど、昔は鶏卵が高価だったのでそのようなテの込んだものはラーメンのトッピングには使わなかったものです。それにスープの種類の如何を問わずノーマルな茹で玉子のプレーンなお味が繊細な調味を引き立ててくれるものであり、また麺本来の風味をきっちり際立たせてくれて…おっと、脱線っぽくなってきましたよ、元へ。
まあ如何にも『味噌ラーメン』らしくていいカンジです。過去からずっと北海道各地で提供されてきたものは概ねこうしたスタイルでしたが、今やグルメな方々も増えてコンサバティブなものはバエないとか面白くないといった風潮が蔓延しているようです。ええ、脳ミソが硬化しているエロおやぢは過去の価値観に固執しているだけなのでしょうけれど。
 
 

 
 
 
 

霜月の庭風景  梔子の実 色づき始まる


花が散った直後から蒼白い実が成長しておりましたが
このところその実に色づきが始まりました
これを見ると年の瀬も近いんだなあ…と実感します
季節の移ろいはいつの間にか過去を遠ざけてゆくものです

霜月の庭風景 梔子の実 色づき始まる   Asahi Opt. Super-Takumar 55mm F1.8 (Early-type Font)  SONY α7