■ 秋の駅弁祭り 其の弐
兵庫県をまるごと 『よりどり弁当』
昨日の駄文日記に掲載した「京風和膳 秋のかさね箱」に加え、もうひとつ購入してきたのは『よりどり弁当』なる兵庫県をまるごとギュッと凝縮したような駅弁なのです。

今や駅弁大会ともなれば必ず登場する明石名物「ひっぱりだこ飯」、そこに神戸名物「すきやき弁当」、またまた明石の「穴子めし」、新作駅弁「きつねの鶏めし」の四種類のイイトコ取りをした大判駅弁はゴハンを中心にずっしりとした重量感に加え、掛け紙を取った時の心躍る瞬間が堪らない力作でしょう。

掛け紙のデザインもその四種が忠実に四分割されて再現されており、夫々の駅弁の佳さを知る方にとっては中身を見ずともその旨さと見た目の美しさがフラッシュバックしてくるに違いありません。四種合体による単価アップに加え、欲張りな顧客の満足度を引き上げることに成功している好例ですね。
確かに調製にはテマヒマがかかりますけれど、既存ラインからの流用ですから売る側のコストパフォーマンスに有利な面も大きいと思います。

意外にあっさり味付けの " きつね " に焼いた鶏肉のお味がよくシミた「きつねの鶏めし」、毎度お馴染みの美味しさに安心の出来る「ひっぱりだこ飯」、上質な牛肉を品よくすき焼風に味付けした「すきやき弁当」、刻んだ焼穴子の旨味と香りが嬉しい「穴子めし」…どれも食のバラエティー豊かな兵庫県らしさに満ちていて、ドコから突いてもその美味しさを存分に享受することが出来ます。

ひとマスひとマスを丁寧に食べ尽くすもよし、酒の肴にアタマを次々に漁ってはフィニッシュに四種のゴハンをイッキ喰いするもよし、夫々の楽しみ方でこの『よりどり弁当』をいただきましょうか、とても満足度の高い駅弁です。
決して欠点だとは思いませんけれど季節感は希薄な『よりどり弁当』ですから、食後のデザートでちょっとだけ秋らしさを感じましょうか。蜜芋のプリンにマロンクリーム…庶民派スイーツであってもきちんと季節感が盛り込まれています。
■ 神無月の庭風景 キンモクセイ
夜風が心地よい季節になりましたが
窓を開けると微かに漂ってくるキンモクセイの香り
ついちょっと前は蕾だったのにもう開花したのでしょう
翌朝は真っ先にその様子を捉えることになりました
