ドンブリ角界・東の横綱『かつ丼』

誰が何と言おうと圧倒テキなチカラ強さとダントツな存在感で横綱に君臨するのが『かつ丼』だ。牛丼もイイ線まで行っていて多彩なワザは見ていて楽しいが、ガップリ四ツに組んだときに下半身の弱さが露呈するカンジなのね。

罪を問われケーサツの取り調べを受けているヒト、あるいは喋り過ぎて疲れハラの減った捜査一課の刑事が『かつ丼』を出前するというオキマリのシーンがテレビドラマや映画によく見られた。
肉体労働者系の容疑者はいつも場末の安食堂でヤキニク定食&ラーメン大盛などという食事が常なので頗るハラが減り易い。フツーのヒトなら精神テキに参ってしまって食欲などすっかり減退してしまうような場面に遭遇してもその強靭な肉体と同様にキモのほうもふてぶてしいのである。
一方ヤツをなんとか吐かせようとする刑事は若く血気盛んであって取調室の中をイライラと歩きまわり大声で怒鳴り散らしてばかりいるのでエネルギー消費率は異常に上昇しているのだな。そうなると両者共に牛丼や天丼では実質カロリーだけでなくヴィジュアル面に於いても不足を感じるのである。やはりココは『かつ丼』しかない。
ところがよくしたもので「まあまあ…そうアセってもシカタねーだろ、メシでも喰って一服してきな」と猛り狂う若い刑事をなだめ、容疑者の脇に腰をおろしては「オマエさんもいいトシのようだが、故郷(クニ)のおっかさんは幾つになるんだい…」と容疑者を泣き落としにかかる老練な刑事は間もなく定年退職なのであまり激しく言動を起こさないせいか食も細く「オラぁきつねうどんでいいよ」とシブい。
かつて某雑誌編集部をカンヌ受賞映画監督らと襲撃した元宮崎県知事はケーサツに逮捕拘留された際に「かつ丼よこせ〜!」と叫んだという。心優しき署員はホントに出前をとって喰わせたらしいが、釈放の際にしっかり請求書を渡してよこし芸人をガッカリさせたというハナシには(オマエよりポリ公のほうが笑いがとれるなあ)と可笑しくてならない。
そんな『かつ丼』を廉売の輸入ポークでトンカツにして食してみたりもするワケだ。いちおーソレナリに美味いのだが、やはりコレは外食の昼めしで…というシチュエイションが一番似合っている気がする。




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今朝の富士山
明け方は全体が見えていたのですが、陽が昇ると雲が出来たり消えたり…


7:32AM




昨日の雨は裾野に雪を降らせたようで少し白くなっています


8:27AM, February 25. 2011. @Fujinomiya-City