■ やっぱり季節感
秋の味覚はいろいろありますが「きのこ」もそのひとつですね。ところがその旬の実際は盛夏のころからなのでありまして、降雨のあとに土壌水分量が多くなり高い気温によって茸菌の活動が活発に…と云った生物学テキ理由もあります。この季節をイメージさせるイラストなども紅葉と共に茸が描かれていたりしますが、こんなに気温が低ければ茸さんたちも控えめになってゆくのも無理はありませんね。
ところがヒトの持つ印象というものは手強いものでありまして、真夏のくっそ暑い時に茸料理が食べたいかと問われれば否…やはりこの時期なってからの感情と食欲となります。
そしてもうひとつよ~く考えてみれば、一般に販売されている茸類のほとんどが人工的に栽培されたものなので季節感もヘッタクレもないわけです。
まあソコが食文化・食生活の面白いところでありまして秋や冬の寒い季節になれば茸をフィーチャーした料理がフシギなほどに美味しく感ぜられるわけですよ、やっぱり季節感って大切なんですね。
数種類の茸をベーコンと共にバターでソテーし、タタッと茹で上げパスタに和え絡めたひと皿…あぁ美味いじゃないか、香り・食感・旨味の全てに秀で五感を刺激するパスタ料理となります。ちょいと変わった茸を見つけたら何度でもいただきたいイタリアンな料理です。