■ 旬野菜天せいろ
いつものお店でいつものお料理を
例年ちょうど県内各地で桜が満開になるころに父の命日がやってくるのでありまして、日ごろ不信心なエロおやぢもこの時ばかりは墓参りに向かうわけです。正確に申し上げますと該当日には低気圧の接近で悪天候が予想されていたので、その前日の行動でしたが気温の上昇が五月末並みで…とても四月とは思えない好天に驚いたものです。
お墓参りも無事に済ませ、いつものお店でいつものお料理を…と云うことになります。
ちょうどこの時期は春の山菜が出回るころでして、毎年お邪魔する老舗のお蕎麦屋さんでもそうしたものをフィーチャーした「せいろ蕎麦」を提供してくれているのです。エロおやぢの行動もここ何年かは決まって同じパターン、ただそーゆーのも悪くはないと思いますよ。
お寺からお店まではクルマで15分程度なので、11時の開店前から並びお気に入りの席に着く…そして目当ての『旬野菜天せいろ』をお願いしては、あぁ今年も大切な仏事を済ませることができましたねえ…と母上を労うわけです。
大きな海老などが含まれるフツーの " 天せいろ " とは違い見た目は楚々としたものですが、サスガにプロフェッショナルの仕事は大したものなのでありまして、今でしか味わえない山菜が極上の技術で調理されて運ばれてきます。

菜の花、タラの芽、筍、そら豆、蕗の薹、アスパラ…あぁ何て素晴らしい春の薫りたちよ!てなもんです。サクっとクチに含めば野の香り、山の匂い、土のエネルギーが感じられる不思議なパワーがチャージされる気がします。
合間につつっと手繰る蕎麦がまた堪りません、どうしてこんなに相性がよいのか、自然の巡り合わせの妙には感心するばかりですね。
そして先日解禁されたばかりの " 駿河湾産桜海老のかき揚げ " もサイドオーダーしました。
もうこれについては何も申し上げることなどありません、新鮮な桜海老だけが持つ溌溂とした香ばしさ、そしてサクサクと心地よい食感…春の山菜の天ぷらがサイコーに美味いと言っておきながら、桜海老のかき揚げについても同様な感想を漏らすのは如何なものかとは思いますけれど、それもまた偽らざるキモチなのでここはお赦し願いたいものです。
それにしても、やはり基本はこの蕎麦の美味しさですね。甘くそして美しい香りがこの細い蕎麦からふわりと漂い香ってくる様子は至福のひとときであります。もちろん山菜の天ぷらや桜海老のかき揚げは最高レベルの美味しさなのですが、それもこの蕎麦あってのことかと思います。

何度いただいても美味しい、何時いただいても変らない…そんな熟練の技術がこちらのお店に通い続ける理由かと思います。
お墓参りの後には必ず清水のどこかで食事をするわけですが、なんだか近年は年末にイタリアンの「ロメオ」さん、命日の春にはお蕎麦の「玉川」さんと半分固定化してますね。いいじゃありませんか、ルーティンのように心の置き所が定まっているのは安寧な日々の証しでもあると言えるでしょう。そしてこんな生活をプレゼントしてくれる父上にも感謝です。

◆ 蕎麦 玉川
静岡県静岡市清水区御門台 1-33
TEL=054-346-4288
ACT=11:00-14:00 / 17:00-20:30(蕎麦・出汁が無くなり次第終了) 月曜定休
Carl Zeiss Batis 2/40 CF
SONY α7RM5
SONY XPERIA 5
■ 卯月の庭風景 ベニサラサドウダンの花芽
芽吹いたかと思ったらもう花芽が
素早いものですね
あの可愛らしい紅色の花が
間もなく見られますよ
