ノドグロの開き・炭火焼  

霜降り牛肉も鵡川のシシャモも美味かった。お約束の“てっちり”も言うコトなしだったし地鶏の旨みも存分に味わった。
松茸や丹波シメジに至っては贅を極めた料理だったが、何といってもサイコーに印象テキだったのは“のどぐろ”の開きなのである。

 ノドグロとは関東では赤ムツと呼ばれる超高級魚で、スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科アカムツ属の魚族、水深100m以下のやや深場に生息している。
特に日本海側で漁獲されたものは高価で、調理方法を選ばずに美味しく食べられる魚なのだ。白身には脂質含有量が多く、コレがあの旨みと脂がのってトロケるような舌触りを生み出しているのだが、越前・敦賀あたりの海域は脂質に富んだ甲殻類プランクトン等が多数生息しており、これらを栄養源としているノドグロが旨いというのも頷けるコトなのである。
そんな魚を開きにして一夜干したものを贅沢にも炭火で焼いて食おうではないか…と云うとんでもないキャンプなのね。

 絶品というコトバがまんまと当てはまる料理はそうあるものではない。アレだけ美味いモノを集めたキャンプの宴であっても、これだけの光を輝き放つ素材は無いだろう。
だいたいキャンプに生ビールの本格サーバーを持ち込んで飲み放題にしたり、高級ワインを惜しげもなくポンポン開けてしまうイカレたヤツラでさえこの“ノドグロの開き”を前にして口に運んでいるトキはほとんど無言状態だったのだ。
ソレくらい滑らかな脂と身の旨み、海の幸の滋味が品良く整頓されたこの魚にはもう少しエリを正して対峙しなければならなかったのかも知れないが、どんなシチュエイションであろうともウマイものはウマイのであり文句をつけても仕方がないのだ。
神戸のGはボクの口グセだと云って何度もヒヤカシてきたが、シンケンに
「うっわ〜! めっちゃウマ〜♪ ヤバイっスよコレ…」
なのである。



まだ発売前のサンプル
ジンジャー・ドラフトなる生姜風味の発泡酒
個性テキな味だがアペリティフ向きか
食事と一緒と云うには少しムリがありそうだ
ビール風味のカクテルと思えばよい
富士宮から持参したジャンボ落花生と共に
キャンプ本番突入間近の夕方なのね



輸入モノとはいえ今年は高価だった松茸
「ゼイタクにもホドがある!」
とお叱りを受けそうだが
徳島産のスダチを絞ってアンデス岩塩で食せば
ヒト様のご意見などは耳に入らなくなるのね



神戸サミット・キャンプ編でのサプライス
先日入籍されたU氏とMサマ
レースのカーテンをリメイクしたヴェールをまとってお祝い


ケーキ入刀という陳腐な儀式も
ココでは同席者の温かな愛が感じられるからフシギなのだ


このあと花嫁が暴走してカンケーないオッサンにキスをすると云うハプニングも…
それはともかく、おめでとうございます!
末永くお幸せに…



今朝の富士山
日の出直後に一瞬だけ顔を見せた
しっかり山頂には降雪が見て取れる


2008.10.15. 06:08 @Fujinomiya-city