でらうみゃ~でかなわんわ(68)

噂のにゃごやモーニング その43 「 喫茶 ピース 」

ログハウスに香る『ごまトースト』

外見はよくあるタイプだけど、入口ドアを開けてアッと驚いた。
スカッと広いスクウェアワンルーム、ログハウス風の高い天井と太い梁、ウッディーでナチュラルなインテリア…素敵なひとときを予感させるファーストインプレッションです。

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ボクが行った開店直後はやはりと言うべきか早朝出勤をものともしない近隣シルバー諸氏が100%席捲してはいたけれど、巷の情報ではお若い方々の評判も大いに結構なお店なのよね、9a.m.を過ぎるころにはすっかりその世代構成も入れ替っているに違いない。

さてオナカの空いているボクもモーニングサービスの注文です。
こちらのお店はモーニングのセットは基本的にひとつだけ。トーストやパンの種類をチョイスするようになっているのだな。
スタンダードなバタートーストのほかにナゴヤ定番の小倉トーストなどいくつかあったけれど、その中に『ごまトースト』という聞き慣れないものを見つけたボクは、興味深々でソレを注文してしまったのだ。

MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

ワンプレートに盛りつけられたセットは千切りヤサイにロースハム1/6カット、ミニオムレツ、ごまトーストといったラインナップだ。その『ごまトースト』ってのは、例えばバタートーストに胡麻パラパラしてあるとか、胡麻ペーストが塗ってあるようなものを想像していたのだけれど、実際はゴマ入り角食パンのトーストなのでありました。

ちょっと難しく考え過ぎていましたね、よく考えてみればこのテの食パンならスーパーでも売ってますってば。
でもこれがまたいい香りなのですよ。サックリと噛めば弾けるゴマからプチッと音がするような気さえする心地よい食感、そして瞬時にパ~ンと拡がる胡麻の香ばしさ…あ~いい感じです。ログハウスに香るその形而上学テキな食の響きがみょ~に美的に感じられるのよね。
よかった、こいつを注文して本当によかった。胡麻の香りをもっともっと堪能してみたくなるので、わざと必要以上に噛むことを繰り返し、とても静かで根源的な楽しみ方をしている自分がいつの間にかいるのだ。でらうみゃ~でかなわんわ。

モーニングサービスつきドリンク価格としてはやや安目の¥360で、これだけの豊かさを味わえるのなら申し分ない。座面が深く大きなソファチェアに腰かけてゆったり過ごす朝のひとときはたまらない贅沢だと思います。
ただチェアとテーブルの高さとのバランスがイマイチなので、飲食をするシーンでは若干苦しい。相当に背の高いヒト、あるいは座高のあるヒトじゃないと快適な食事タイムにならないのが残念ですな。

ところで店名の「ピース」ですね、なんだか安易な命名のような気もしておりましたが、お店の所在地が稲沢市平和町…ハッ!と気が付きましたよ~平和町だからね!
同じ経営者さんかご家族が運営されているのでしょうか、こちらのお店と並んで建っているのが「ピース薬局」さんです、なるほどなるほど。

お店は女性だけで運営されていました。とてもムダのない動きと統制のとれた連携で、次々に入ってくるオーダーをさっくり捌いてはクールにオペレーションしている姿は見ていてジツに気持ちがいいものです。
そうかと言ってファミレスやチェーン飲食店の店員のようにハンで押したようなお決まりトーク&対応といった冷たさや無機質さは感じられないし、そこには血の通った人間らしさとか地域社会のコミュニケーションの場となっている喫茶店、その使命みたいなものが押し付けられたものではなくて自然な振る舞いとして来る客全てに向けられている印象です。だからスキなんだよなぁ個人の喫茶店って。


喫茶 ピース
愛知県稲沢市平和町塩川 72
TEL=0567-46-2632
ACT=7:30-17:00(日曜は12:00まで) 無休




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五月の庭風景

ミニバラ


鉢植えのミニバラなんですけどね
きっと母上がお手入れしてくれてるのでしょう
こいつも毎年白とピンクのマーブルで楽しませてくれます
花期も長くて軒先には欠かせない存在です


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FUJI PHOTO FILM FUJINON 2.2/55  SONY α7