甲イカとニンニクの芽の炒め物

良質なニンニクの産地と云えば青森だ。その青森産の“ニンニクの芽”が売られていたのでどんなモノかと試してみた。

青森県の田子(たっこ)町は「にんにくまつり」が毎年開催されるくらい生産が盛んな地域である。我が国の生産量の80%を賄う青森県の中心テキ存在としてその品質もさるコトながら価格も一級品だ。ただし単に見た目がリッパで高価なだけでなく、その食味の素晴らしさには四千年の歴史を誇る某食大国の低価格路線も全く歯が立たない。
すりおろした時の保水力、スライスした場合の身肉の緻密さとなめらかさ、そして焼いてもほっくりと栗のようになり甘みと香りに満ちている…そんな最高品質のニンニクがこの地で生産されているのだ。
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スーパーで購入できるニンニクの芽のほとんどは中国産で「あ〜炒めものにして食べたいなぁ」と思ってもアヤシいのでとてもテを出す気にはなれない。その日は珍しいコトに青森産が棚に並び滅多にない遭遇とヨロコビ早速カゴに入れる。
ニンニクの芽と云っても実際は花芽の茎で、ネギの様な青葉と白い茎を“芽”と称して売っている場合もあるが、ソチラも色・香り共によくやはり炒めものには結構な食材だ。
牛肉とオイスターソースで炒めても美味しいが、鮮やかなグリーンを生かせるようにイカやホタテといった白い海鮮系食材と合わせてみたくなったのね。都合よく新鮮な甲イカがあったのでテにとってみると沼津産とある。いわゆるアオリイカってヤツで、身が厚く加熱しても柔らかいので炒めものには最適なイカなのである。
味付けはシンプルに刻んだニンニクで香りを出したごま油に塩と胡椒だけにした。中華鍋から立ち上る香りが紹興酒を呼んでいるぜ♪
思った通りイカとのコンビネーションはサイコーだった。プリリとして甘い甲イカにシャキシャキを心地よい食感のニンニクの芽の軽いパンチが重なって酒が進んで困ってしまうのである。
ボリュームが足りないからと思って一緒に作ったレバニラ炒めはヨケーだったかなぁ…



田子町 公式ホームページ
http://www.town.takko.aomori.jp/






今朝の富士山
エリマキ雲だったのですが見ているうちに消えてしまいました

5:35AM, September 15. 2009. @Mannohara, Fujinomiya-City