秋風が吹き始め朝夕すっかり涼しくなった頃になってから“夏の弁当事情”もないでしょ…なのであるが、こうして振り返ってみるとアセダラだった盛夏のころに比べラクになった初秋の有り難みもより感ずるものなのよ。
シゴトの行き先によってはその企業が給食弁当業者を斡旋してくれている場合もある。平素は手弁当なのだけれども、たまには目先の変わったモノだって食べてみたいし新しい発見があることだってあるからボクは積極的にそうした機会を利用している。
この給食業者の弁当は高いものが特¥360、次が並¥310、その下にエコノミーの¥290とほとんどそのお値段に差がないのだけれど、やっぱり高いほうがいいような気がして初日はつい一番高価なセットを注文してしまった。
サワラの香草焼とコーンコロッケがメインで枝豆とナルトのサラダ・焼そば・漬物二種・ひじきの煮物・モヤシとほうれん草のナムルといった内容だった。
とてもゴハンつきで¥360という内容とは思えずかなり美味しかったのだな。そこで数日後は(もうひとつランクを落としても大丈夫なんじゃない?)てなカンジで並¥310の給食弁当を頼んだ。
冷凍食品ながらオムレツとカレイの唐揚そしてジャーマンポテトがメインで黄桃&ナタデココ・タケノコとツナの煮物・漬物二種・魚介練り製品の煮物・シェルマカロニのサラダ…とボリューム的には申し分がない。お味だってなんのモンダイもなく美味しくいただけた。
お〜っし!それなら次はエコノミーの実力や如何に!と意気込んでいたのにソコのシゴトはおしまいになってしまい空振りヨクボーとなってしまったのが心残りなのである。
その次の現場は昼時になると社屋の正門にお弁当屋さんの移動販売車が来るのでその征服意欲ワキワキなのであった。
驚くべきことはそのお弁当屋さんが持ってくる商品は全て¥400、手作りなのにコンビニと変わらないどころか安いとさえ言える価格設定は県庁所在地でのそうした昼食弁当の熾烈な競争を物語ることなのかな。いや〜もう少しそのシゴトが長かったなら各業者さんの自信作を幾つか味わってみたかったったんだけどねぇ…だけど毎日弁当購入となるとボンビ君の生活が成立しなくなるのでやっぱり手弁当中心になってしまうのよ。
ねえキミ、酒をやめればそんなことカンタンじゃないか… う〜む確かにその通りでございますけれども。そんなことよりこの日の¥400弁当の内容を見てくれ!と非難のホコ先をそらすために話題を切り替えてゴマ化すエロおやぢである。
ジャジャ〜ンと鳴り物いりで特大串かつが弁当中央に一発誇らしげに鎮座する。ポテサラ・ナポリタンスパ・タマゴ焼・カマボコ・しば漬…屋外の木陰でこんなお弁当を食すシアワセをアナタも体験してみませんか?てなもんだ。
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以前に利用したことのある「梅の家」さんは別の支店もこの夏に利用させていただいた。
そこはボクの大学母校が以前に立地していた近くにある店舗で、今はすっかり利用客層も変わってしまったのだろうけれど、ボクがそこでおにぎりやオカズを見繕っている間にもたくさんのお客さんが訪れては購入しているのね。やはりホンモノを売るお店は強いのだ。
ショウウインドウにはおにぎりやサラダ類が並べられているけれど、お店に一歩入れば揚げ物からその他のお惣菜そしてフツーの盛合せ弁当まであるではないか。いや〜ん、今回はおにぎりなどを既に注文してしまったから見送るけれど、次回は絶対に弁当だぜ!ってところかな。
シャケ・梅・赤飯・稲荷寿司を各1ケお願いするとオバちゃんはパッケージに千切りガリを添えて赤飯むすびにゴマ塩をかけてくれた。嬉しいではないか。
同時に購入した『ゴーヤとツナのサラダ』がまた美味かったのよ。いくら冷房が効いている休憩所とはいえ、暑さでボ〜ッとした脳味噌と疲弊したカラダにはそうした苦味の強い食材が舌にシミ込むようにエネルギーとヤル気をもたらしてくれるような気がするのね。
そしてその梅の家さんで最も驚いた商品は『サンドイッチ』なのである。おにぎり・惣菜・弁当が看板のお店でサンドイッチ…まあフツーなら買わないんでしょうけどね、来店していたお客さんのほとんどがソレを買っていたので、なんだかつい釣られてボクもテを出してしまった。
おにぎり喰ってサンドイッチもかい!ってご心配なく、こいつはシゴト場に向かうクルマの中でおやつ代わりに喰っちまったからね。でも本当に美味しかった。サンドイッチ専門店もビックリ!かな。
ロースハム・パリパリ新鮮な生ヤサイ・いい塩梅の茹でタマゴ…ほとんどカンペキに近いミックスだ。いろいろ種類があるわけでもなくこれ一種類で勝負なんだけど、ボクはそれで必要充分な気がする。近頃のヒトたちは多くを求めすぎているのさ。
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さてシゴト場に崎陽軒のシウマイ辨當を持って行ったのはこれが二度目だ。包みから取り出していると同僚たちが「なに?なに?」と興味深げに訊いてくるので「きっよおっけっんっ♪しゅうまいべんと〜っ!」と応えると「わ〜っ、おっしゃれ〜っ」と返ってきた。ナニがオシャレなんだか解らないけど、やっぱりミナトヨコハマのブランドイメージなのかな、ちょっとしたステータスを感じるのかも知れない。
何度食べてもこのお弁当はワクワクする。食す前から漂ってくるその経木の香りと、そこから漏れ出てくる食品の匂いが混ざってナニか化学変化をココロの中で起こしているに違いない。
そしてその内容だっていつも一緒なのに飽きがこないのはどうしてなのだろう。そりゃいくらスキだからと言って一週間も毎日食べ続けたらそうなるかも知れないけれど、ボクなら三日までならヨロコんで食いそうな気がする。
そーゆー意味で他に類を見ない…と申し上げたいけれど、ひとつだけ永遠のスタンダードとして自慢したい逸品が静岡にもあって、それはJR新富士駅などで地元業者の富陽軒さんが製造販売している『巻狩べんとう』¥1100というちょい高級品なのよね。
その昔、源頼朝が富士山麓(現在の朝霧高原あたり)で行った“富士の巻狩り”というイベントに因んだ商品なのだけれど、こいつがなかなかにシブくて高品質なのである。そのうちこの日記でご紹介差し上げたいと思っているのだけれど、とにかく華美な装飾テキ内容は一切無く“オトナの食べ物”てなカンジで大いに気に入っているのよ。まあホントにそのうちね…ってジツはあんまり教えたくないんですけど。おっと脱線しましたね、元へ。
そう『巻狩べんとう』のほうはちょっとシニア専用方向へシフトしているけど、崎陽軒の『シウマイ辨當』は若者から老人までカバーする内容で素晴らしいスタンダード。なかなかマネの出来ないミナトヨコハマの金字塔である。
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ある日の朝、日本平入口の道路沿いにキャッチィでグッと来る看板を掲げたお店を見つけた。何度もソコは通っているのに今まで気づかなかったのはどうしてなのだろう…とは思うのだけれど、やはり美味い弁当を求めている者に何かピピッと来るやつを発信していたと考えることにする。
その日は出勤前の自宅事情がバタバタで…単なる二日酔いってやつなのかもしれないけどさ…お昼の弁当はどこかテキトーに、最悪コンビニでもいいやと思っていたからまさに“渡りに舟”なのであった。
注文したのは『天丼』なのであるが受け取ったブツは四角いハコ、つまり“天重”ってやつなのね。そりゃそうだろ、結構なサイズの海老天が三本と大きなヤサイ天が二種類も乗っていればフツーのドンブリ型容器ではハミ出ちゃうもんね、いや〜参ったなあ…そしてとても美味しい。
こいつにノックアウトされてこのお店に足繁く通うこととなったエロおやぢ…その店名やお料理のお話はまた後日。
すっかり秋空
6:47AM, September 21. 2013. @Takigahara, Gotenba-City
今朝は薄霞
5:52AM, September 22. 2013. @Fujinomiya-City
元ルーさん
おはようございます!
すっかり秋の空になりました。日中はソコソコに気温も上昇しますが、朝夕の涼しさ…を通り越して肌寒ささえ感ずる季節になってしまいました。これまでのようにヘラヘラと薄着で油断していると痛い目に遭いそう(´▽`*)アハハ
天丼は揚げたてでサイコーでしたよ…うん、また食べたい!
ひまわりさん
おはようございます!
手弁当は前日夕食の残骸処理システムなのでヒトサマにお見せ出来るようなものじゃないんですよ、たま〜にゴーカなやつもありますけど(≧∇≦)b
そうですよね、主婦の場合はやっぱりお店に入っちゃう…そうでもしないとキブン転換できませんよね! でもこれからいい季節になりますから城北公園にでもサンドウィッチ持って行って軽いランチ!ってのもいいなあって思います〜ヽ(´∀`)ノ