焼鳥

居酒屋ごっこもまた楽し

近年の冷凍技術の発達には目を見張るものがありまして、冷凍庫と電子レンジさえあればかなり高品質で食味のよいものがいただける時代になりました。ブラインドで食したならば気づかずに過ごしてしまうものが数多く世に出ているわけですね。
かく言うエロおやぢもハッキリ申し上げれば見破る自信なんてありませんし、例のコロナ禍でそういった事実に気が付いた方もたくさんいらっしゃることかと思います。
昨日も新聞の夕刊にそういった記述記事がありまして、なんでかんで外食しなくたってお家でけっこー美味いもんが喰えるって事実と実例が就業構成を変えてしまったり社会構造にも変革をもたらすんじゃないか…みたいな意見をお持ちの方もいるわけですよ。
まあエロおやぢの場合は基本を " おうちごはん " にして、たま~に " 外食 " といったスタンスでこのところの何十年かを過ごしておりますので、コロナ云々であっても生活に変化なんぞはありませんでしたし、そんなこと今ごろ気付いたのかよ~くらいにしか思いませんけれどね。
だからお家の食卓にいろいろ並べて楽しむ居酒屋ごっこもまた楽しいものでして、惜しむらくは同席してくれる息の合う呑み助がいてくれたら…と望んでしまうのはゼイタクってものですかね。

焼鳥   KONICA HEXANON AR 1.8/40  SONY α7

そんなワケで今回の『焼鳥』は冷凍食品(半調理品)であります。岩手県産の銘柄鶏を串打ちし未加熱冷凍した商品、このところお気に入りのKOマートで購入してまいりました。まあこのテの商品はどこのスーパーでも置いてありますよね、味付き&加熱済のものが多いですけれど。
サスガにブランド養鶏の盛んな岩手県です、じっくり噛みしめると豊かな旨味がクチに拡がり、相棒の冷酒を運ぶ手が止まらなくなるわけです。あぁハデなものはないけれど、こーゆーしみじみとした美味しさはいいよなあ…と敢えて塩味にしなかった焼鳥をしっかり味わうのです。
そう、従来は地元産鶏肉をセッセと串打ちし、やはりテメーで調合した焼鳥のタレで仕上げることを無上のヨロコビとしておりましたが、今回は冷凍食材に既製品タレでズボラこきまくりです。
ただしそのタレですが、なんと「鰻の蒲焼のたれ」なんですよ。いや~ジツにいい感じです、創業50年秘伝のタレだぜ~と嘯いたって誰も気づかないんじゃないか?ってくらいナイスな塩梅です。甘過ぎず、サラリとしていて濃すぎず、鶏肉の旨味を丁度良く引き出してくれて…もうテメーで作るのはヤメにしてもいいんじゃないか…ってくらいドンズバなタレであります。
ん?それじゃオマエの存在価値ってもんがないじゃないか…。いいんだよ、そんなこったあドッチだって。






葉月の庭風景  イミグレーション

 
 


蝉たちも 出国審査を 受ける夏

 

葉月の庭風景 蝉たちのイミグレーション   Nippon Kogaku NIKKOR-S Auto 2/50 ( Export Model )  SONY α7

盛夏の青空に旅立ってゆく蝉たちも、長年の地下生活から出てきたらいちおイミグレーションを受けなくてはならないわけです。ゲートは空いていますからね、お好きな順番でお気に召した場所でどうぞ…てなカンジでしょうか。
朝の庭を歩くと驚き慌てて蝉が飛び立ってゆく羽音が響き、やがて遠くに聞こえてくる蝉時雨。
パタリと止んだ後に訪れる静寂もまたよい。