山形の春『雪うるい』

静岡おでんフェスタに行ったついでに立ち寄ったデパート食品コーナーで見つけた野菜だ。見るも聞くも初めてのモノで、とにかく興味深々でイソイソと持ち帰ったのである。

主な生産地は東北地方のようだ。調べてみるとけっこう古くから食用にされ栽培も行われているという山菜なのである。
ウルイやギンボと呼ばれ、本州北部・中部の丘陵・草原などの湿り気のあるところに自生しているユリ科ギボウシ属多年生草本だそうだ。白くツヤツヤした茎に淡緑色の葉が美しく、そっと押してみると柔らかい。
見た目の美しさもあるので園芸用として変った品種も栽培されているらしいが、ボクは喰うコトしか今のところ興味がないのでソチラの話題はパスなのね。
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茎の部分がこんなに白く軟らかいのは遮光して育てているからで、天然モノはもう少し色彩も濃く歯ごたえもあるらしい。そう“うるい”という名の由来はこの植物が持つ独特のヌメリから来ているようで、生のままかじるとクチの中でトロ〜リとした旨みがシャキシャキとした食感と一体になってナカナカに面白いものがある。食味テキには辛味や臭みのないネギといったところだろうか、ミョーなクセもなくどんな料理にも応用できそうな新感覚野菜だ。

昨晩はシンプルにマヨネーズをつけて食してみたが、ほのかな…本当にホノカな…春野菜の香りとほろ苦さが上品な雪の精といった風情を感じさせる。
生産地からの料理レシピ紹介を見ると、おひたしや炒め物をはじめ汁モノの具やパスタ料理といった多彩なラインナップだ。今朝ボクは試しに味噌汁の具として食してみたが、まぁその美味しいことと云ったら…
ちょうど若竹のような甘みと香りに葱のシャキッとした食感が合わさったようであり、珍しい美味しさを堪能させてもらった。




山形県最上広域野菜振興協議会
金山農協/山形県最上郡金山町大字金山456-30
TEL=0233-52-2892




おいしい山形(“春”の欄に「うるい」があります)
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