津波による沿岸部の被害は水産業に大きなダメージを与えているのはマスコミ報道で知らぬヒトはいないが、内陸部であっても建物・施設の損壊など地震の直接的な被害だけでなくその後の停電や燃料の欠乏で壊滅的な状況に陥っているのが畜産業なのである。
特に岩手県は豚や牛などの家畜に比して養鶏業が経済の大きな柱になっていて「農林水産省大臣官房統計部生産流通消費統計課」というヒジョーに長いナマエの部署からリリースされている畜産統計を見ると岩手県の食肉用ブロイラーの飼育数は1500万羽を超えており、全国の総数は約1億羽なので15.3%と高いシェアを維持している。(平成20年度資料)
鶏卵生産については全国的に平均化しているが、こと食肉用ブロイラーに関してはその飼育数が一千万羽を超えるのは一位・宮崎県、二位・鹿児島県に次いで三位の岩手県だけ…と特徴ある分布だ。
「ニワトリなんて水とエサだけやっておけばオッケーだろー」とヘラヘラしていられるのはトーシローだけで、温度変化に弱い鶏卵用レイヤーは暖房が数時間停止しただけでその大半が死んでしまうと云う。生き残った鶏も急激な環境変化にタマゴを産まなくなりやがて衰弱して廃棄という悲しい末路を辿る。ジツにデリケートな生き物であって我々の知らないところで生産者は普段から苦労しているのだよ。
また近年はなにもかもに清潔さと安全性を異常に要求する消費者のために、選別・検卵・殺菌洗浄・賞味期限設定などの行程を設けなくてはならず、震災の被害状況の下ではとても実施出来るものではないのである。
食肉用ブロイラー産業へのダメージも同様であって、日々我々がクチにしている大切な食料の一部が崩れ去っている状況を知るべきだろう。工業製品とは違って生き物なので各地の生産拠点では急激な増産は不可能、当面は外国からの輸入冷凍肉でその補填を行わなければならないが、岩手県の復興のためにできれば国内産ブロイラーを、そして生産が復旧したらぜひ岩手県産を求めてエネルギーにしていただきたい。
当座の支援の為にお金や物資は欠かせないしその後も義援金はいくらでも必要だ。 そして今生きている人々とその子供たちの為にこうした産業を国民全体で支えてゆく努力が求められる、おバカなエロおやぢでもソレくらいは気付いているのだよ。
今日のエントリーはたまたま鶏肉がメインになってしまったが、その他の農水畜産業についても同じであり、食料自給率の悪化や産業構造の歪曲化によってもたらされた一次産業の衰退など、行政がほったらかしにしてきたツケはこうしたピンチによって露呈してしまうものなのである。
被災地の復興と並行してその軌道修正もやってもらえないのだろうか、このままでは天災でなくとも日本は崩壊するぞ。まあエラソーな戯言を吠える前に、先ずは今出来る支援を…
がんばれ 岩手県!
あなたが今スグできること…↓
http://volunteer.yahoo.co.jp/disaster/list/0047.html
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Sora
元ルーさん
おはようございます!
この方をよくご存知でしたねえ… すみません、ボクは勉強不足でしたノ(´д`*)
それではジックリご覧ください↓
ムカシは「パーソナリティー」なんて呼び方をせずにDJだったんですよね(笑) ディスク・ジョッキー…今やそのディスクそのものも無くなってしまいました。
テクノロジがこんなに進化しても人間は自然に身を任せるしかないのですね…