梅の実収穫と遅出しタケノコ『ハチコ』

今朝は大雨の中部東海地方は一昨日も雨で、たまたま天候が良かった昨日ピンポイント収穫ができた庭の梅の実である。

本当はもう数日早く収穫したかったのだが雨が続いてダメだったのね。ちょうどころ合い良く色づいて梅干し用には最適な庭の梅を収穫した昨日は日中の気温は上昇して蒸し暑くなる…という予報だった。
去年の収穫は6月27日、一昨年は22日と毎年ほぼ一定の収穫期日となっていて、やはりヤルときにはヤラなければならないのである。蚊取り線香とアセふきタオルを用意し、ハシゴをエッチラオッチラ運んでは実を一つ一つ丁寧に手摘みするワケなのだが、当家の庭の梅は本来観賞用に樹の剪定をしてあるので収穫はタイヘンなのである。
熟した梅は樹をゆすってやればポロポロ落下してラクに手にするコトができるハズのところ、哀しいのは庭石や他の植木のためにその芸当ができないコトなのよ。アクロバチックなハシゴ使いで小一時間ほどかかってなんとか収穫を終えた時にはもうアセダク状態だが、美味しい梅干しのためにはこの努力を怠ってはならない。

今年の収量は約4kg、成り年だった昨年の半分だがヨシとすべきだろう。樹が年数を経てリッパになってきた分、実も肉厚で大きく成長するようになりヒトサマにお出ししてもハズカシくない梅干しが出来るようになったのは嬉しいことである。
実の収穫もタイヘンだがそのアトで行わなくてはならない“枝打ち”がまた一苦労で、どちらかと云えばコチラの方が億劫な印象を持ってしまう。
ムカシから「桜切るバカ 梅切らぬバカ」と言われるように、翌年キレイな花を咲かせて実を結ばせる為にはこの作業は通り過せないものなのであり、まぁ「来年のためだよな〜」と思ってするしかないのである。



ヤレヤレの後はゴハンなのね。母君が『ハチコ』の煮物を作ってくれてあった。
ハチコとはハチク(淡竹)の方言で、毎年こうしてちょっと遅い時期に登場する小型で柔らかなタケノコだ。文献などではマダケや孟宗竹より早く出るとあるが、静岡は逆に遅出しのこの時期なのである。
ちょうど入梅のコロから店頭に並び始めるのでボクもずっと食べたいと思っていた。
新鮮なものは孟宗竹のタケノコのようにアク抜きをする必要もなく、買ってきては紫色の皮をむいてナマでも食べられるくらいの美味しさがあるもののタマタマ購入の機会を逸していたのね。
ホロリと柔らかいのに歯ごたえや甘みと香りが嬉しいハチコは、春先のタケノコを食べ飽きてちょっと一呼吸置いてから出てくるのでヨケーに美味しく感ずるのかも知れない。
コレを食すと「あぁ、梅雨なんだな…」と思えてくる。










新一年生です

AM, June 23. 2009. @MyGarden