欧州の街角
ネガフィルムをスキャナーでデジタル記録して整理しながら気がついた。このローテンブルクではパノラマ写真になるように三枚連続で撮影してあったのだ。 ずいぶん前の写真なのですっかりそんなコトは忘れていたのだが、プリントしたものを三枚並べて眺めては…
宮殿巡りでもするか… 乗ったバスの窓から慌ただしく動き出した街を眺める 黄色は高貴な色なんだってね カフェのテーブルクロスを見てそんなフレーズを思い出していた 1997.06.04. @ウイーン CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm 今朝の富士山 マ…
いよいよ明日帰国か… ちょっと惜しみつつ散歩を楽しむパリの舗道 いつもならノドが乾けばビールが飲みたくなるものだが ナゼかこのときはコーヒーの香りが欲しくなっていた 1997.06.10. @Paris CONTAX TVS CarlZeiss VarioSonnar T*28-56mm みいさん おはよ…
船着場は人影もまばらだった 近くで魚釣りに興じる数人がいるだけだた 散歩に来た現地の酒屋の老夫婦と少しの間だけ話をして ホテルから離れないように街歩きを楽しむ そろそろオナカも空いてきたし… 川面に吹く風が心地よい夕方だった 1997.06.08. @リュー…
前日は小雨模様、朝から曇天の鬱陶しさはこの街に着いて霧散していった 石畳に降り注ぐ陽光と日陰のコントラストに目を細めながら坂を登って行く 静かな裏通りだ ちょっと立ち止まって耳を澄ましてみたくなった 1997.06.07. @ローテンブルグ CONTAX TVS Car…
ホテルを出てターミナル周辺を散歩した 金属製の大きなボックスが歩道にハミ出ていて、ナニかと思えば廃品回収のための容器だった (少し頑丈に過ぎないか…) と思うのは大きな誤りであることを後日悟ることになる 何も知らずに過ぎて行った旅の初日だった 1…
地下鉄の駅階段を駆け上がると青空が見えていた キオスクで買ったサングラスを早速かけてみる 通りを渡れば大きな宮殿が… Tokyoのように食べ物の匂いがしない不思議な空気だった 1997.06.04. @ウイーン CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm 今朝…
意外にフィルムの消費量が多く、慌ててカメラ屋を探した せっかくだから欧州製品を…と思っていたのにフィルムは米国製と日本製ばかり カメラに至ってはほとんどメイド・イン・ジャパン ソレは観光地だから? サスガに楽器店は地元工房の製品しか置いてなかっ…
読経が聞こえるわけでもなく お香が漂ってくるのでもないが 張りつめた空気感が旅人の心をも引き締めにかかる 物音ひとつしない礼拝堂には ロウソクの炎だけが静かに時間を照らしていた 1997.06.05. @ザルツブルク CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28…
あてもなく街中を歩いて行くと あちらこちらに金属製のプレートが壁に貼ってある たいていは年号など書かれているので 宗教的なものやナニかの記念プレートなのだろうか 面白いコトに広告の類が一切ない 生活エリアにあるべきものが価値観の違いを知らしめる…
小雨が降り始めて少し慌てていた ミルフィーユのような城門を目指して小走りになるボク 中世からずっとヒトの歩みを見続けてきた石畳が そんなに急ぐなよ…と語りかけてくるような気がした 1997.06.08. @ハイデルベルク CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar …
坂道を下ってくると例の観光スポットに到着した ココがそうなのか… 写真や版画でさんざん見てきたのに 今ソコに立っているジブンがなんとなく信じられないような いつまでもフワフワした気持ちだった 1997.06.07. @ローテンブルグ CONTAX TVS Carl Zeiss Va…
聖ヴォルフガング祭 この年はちょうど1000年目に当たる節目だった 散歩の道すがらこんな看板を見つけては ちょっと悔しいなぁ、聖典なんて見たコトもないしさ… 重く長い歴史が異邦人のココロをつつく 1997.06.05. @ザルツカンマングート CONTAX TVS Carl Ze…
古都のマックは重かった って入って食したワケではなく見た目のハナシだ たまたまだろうがお店の前に停まっているクルマは赤と白ばかりで まるでオーストリアの国旗なのであった 1997.06.04. @ウィーン CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm そし…
到着早々、街に飛び出す ポケットに地図を入れ忘れたのでカンが頼りだが怖さは感じなかった 夕食の時間まであと2時間余りだが はてホテルにはちゃんと戻れるのか いいさ、テキトーに歩けばね… 1997.06.08. @リューデスハイム CONTAX TVS Carl Zeiss Vario S…
市庁舎前の広場から続く道 このまま下ってゆくと城外に出る門がある 見逃したものはないか… 振り返り、また振り返りながら歩く午後の石畳 1997.06.07. @ローテンブルグ CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm ハピ吉さん 判ってるからさ、いまさら…
教会でもないのに壁面に描かれた宗教画 窓の縁を囲む飾りにも凝った描写が施され 思いの深さを肌に感じさせる 壁面の変色はまるでメイプルの玉杢のようになっていて 自然との融合に導かれているようだった 1997.06.05. @ザルツブルグ CONTAX TVS Carl Zeiss…
ホテルの窓を開放すると目の前にはぶどう畑が広がっていた 遠目にはただの丘陵と思っていたその緑地には 規則正しい畝が形成され間もなくやってくる収穫のトキを待っている そうか、ココはラインワインの本拠地なんだなぁ 明日の朝は近くまで行ってみよう…と…
トラムが行き交うメインストリート ホテルの夕食タイムまではまだもう少しある ビールが飲みたいけどちょっとガマンしよう 裏通りをもう一回りしてくるか… 1997.06.07. @カールスーエ CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm 今朝の富士山 5:11AM, A…
やっと見つけた小さな市場 ホテルの食事がなければ食べてみたいものばかり しかしざっと邦貨に換算すると青い葉っぱモノはドレも高いけど ソレに比べてフルーツはかなり安い やっぱり持って歩けるリンゴか…と、3コほど紙袋に1997.06.05. @ザンクトウォルフ…
到着していきなり衝撃 とにかく何もかもが大きい 小さな彫刻しか知らなかったボクは 人体の何倍もの大きさのある作品に ただただイキを呑むばかりだった 1997.06.04. @ウイーン CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm 夜明け前の富士山 ここ数日ず…
持って行ったフィルムはあっという間に使い果たした 公園の脇にあるカメラ屋に飛び込んでまとめ買いをする 店内は日本製のカメラと米国製フィルムばかり ちょっとガッカリしながら再び歩き始めた 正門でもないのに立派な像が置かれた教会の裏口には 6月の爽…
その日予約してあったホテルまであと一時間 幹線道路沿いにあるドライブインで小休止だ 陽はかなり傾いているが未だ午後4時 そろそろビールが恋しくなっている旅人だった 1997.06.06. @アルムスハイム CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm 元ル…
まだ開店前の酒場の向こうに人だかり 雨があがったばかりの石畳を次々に人が歩み寄るが 前衛演劇のポスターが気になって なかなか進んでゆけないボクだった 1997.06.08. @ハイデルブルグ CONTAX TVS Carl Zeiss Vario Sonnar T*28-56mm sadaさん おはようご…
機械式の販売機には少し驚いたが 名物のシガレット型ソーセージは手に入れた 経木のように薄くて軽い木箱なのに 留め金はキチンとした金属製だった リュックザックにしまい込んで再び歩き始める午後 そうだ、リンゴも買っておこう… 1997.06.07. @ローテンブ…
ウィーンやパリについては出かける前に調べもした しかしザルツブルグはノーチェック…ウカツであった 大きな銅像を目の前にして どんな意味を持つものなのか、誰の作品なのか、いつ頃の芸術なのか なにも判らずにポカンとみつめるだけ ただカタチの面白さに…
サウンド・オブ・ミュージックの舞台か… ドコにでもあるような白鳥型手漕ぎボートには苦笑い 観光地の喧騒を離れて街の裏通りを時間つぶしに歩く アイビィが這うレストランの壁に少し見とれていた午後 1997.06.05. @ザンクトヴォルフガング CONTAX TVS Carl…
ホテルで朝食を済まし街に出た 間もなく始まるブランチの準備だろうか レストランの脇に出されたチェアやテーブルのピンクに目を奪われた 通りに落ちる陽光の反射が 石畳のデティールを浮かび上がらせる 1997.06.04. @ウイーン CONTAX TVS Carl Zeiss Vario…
欧州ではよく見かける立体ポスター グリーン系のネクタイは花ばかりでなく昆虫などもあしらわれていて エミール・ガレのガラス作品を想い起こさせる マリエッタのネクタイ、一本購入しておけばよかった… 1997.06.05. @ザルツブルグ CONTAX TVS Carl Zeiss V…
欧州で売っている水は“ガスなし”と“ガス入り”がある 普段から炭酸水を飲む習慣がないのでソレは避けていたが、工事現場の広告看板を見ているうちに飲んでみたくなった ホテルの部屋に戻って少し休憩 窓の開き具合を固定する金具のカタチの面白さに思わず吹き…